豊島区児童相談所を視察 子どもの権利条例と共に

いつもありがとうございます 中央区議会議員の高橋まきこ です。

昨年2月に開設した、豊島区児童相談所を視察訪問させていただきました。「豊島区子どもの権利に関する条例」に基づき、地域と一体となって子どもたちに寄り添い、子どもがのびのびと育つ環境に熱心に取り組んできた自治体として、私は憧れ、尊敬してきました。2020年に池袋本町プレーパークを視察した際には、地域の温かさが心に残りました。

区児相では荒川区に次ぐ、小さめの規模感とのことですが、だからこそできることや大切にしていることをお聞きすることができました。中央区と同様に、区内に乳児院や児童養護施設がないからこそ、広域連携が欠かせない特性があります。

【区の児童相談所】
H28の法改正を受け、23区では各区にて児童相談所の設置への検討が始まりました。豊島区はH29には準備室を立ち上げたとのことです。各区の判断は分かれていて、中央区はこれまでどおりの広域、都児相(東京都の児童相談所)で対応を続けており、区児相設置は未定としています。中央区の担当は新宿児童相談所です。本日現在で8区が設置、本年10月に品川区が開設予定となっています。

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【児相設置に必要なのは人】
建物、ハコやそのための場所が必要なことはもちろんですが、もっとも重要で大変な準備が「人材確保と育成」ということでした。難しい状況にある子どもや保護者と接し、たくさんのケース対応をしていく上で、大切なのは人です。専門の有資格者や関連各部署など、子どもを守る組織は自区に留まらないと言います。豊島区では計画的に採用し、広域で育成しながらローテーションさせ、庁内全体の理解を求める会議などの努力を重ねたそうです。

【里親の役割】
国や都の方向性により、子どもをより家庭的な場で育むとして、里親を増やす役割が自治体にあります。里親の伴走により、通学が実現するなど、その役割の重要性をお聞きすることができました。

【子どもの権利】
どんな環境にどのように生まれても、子どもがひとりとして大切にされる社会を実現しなくてはなりません。そのために大切なことは、児童虐待を予防することです。児童相談所に措置される子どもたちのほとんどは虐待が原因です。また、虐待は連鎖するため、どこかで介入することで断ち切らなくてはまた、繰り返されます。

では中央区ではどのように子どもを見つめ、地域で育むのか。その目線合わせがスタートラインになる、だからこそ、子どもの権利条例制定が必要不可欠です。これからも条例制定を求めて、取り組みを続けます。

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豊島区児童相談所所長をはじめ、視察に協力いただきましたみなさまに心より感謝申し上げます。

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