中央区 保育園 登園自粛について思うこと

2021年4月23日に中央区から「区内認可保育園等における登園自粛のお願い」が公表されました。
東京都に緊急事態宣言が発令される中ですが、これは現状23区では中央区のみ、とのことで、
保護者をはじめ、区内外の方々から、私にも多くのお声をいただいています。

 

<お願いの内容>
家庭保育が可能な日や、お子さま・ご家族が体調不良の場合の登園自粛、仕事が早く終わった時の早めのお迎えなど、可能な範囲で皆様のご協力をお願いします。

〇期間:4月26日から6月30日まで

〇保育料:登園自粛した日数に応じて日割り計算(後日返金)

〇育休延長対応:5月、6月入園の方へ、復職期限の変更があります。詳細はコチラ

〇退園除外:自粛した期間は「2か月を超えて休む場合は退園となります」には含まない。詳細はコチラ

ここまで、ざっと中央区のホームページから抜粋しました。
以下に、みなさまからのご意見と中央区に確認したこと、そして私の思いをお伝えします。

 

〇なぜ今、登園自粛を決めたのか?
区内の認可保育施設において、職員と園児合わせて18名の感染が確認される、クラスター発生となったことを受けて、感染拡大防止の更なる徹底を目的としてお願いに至ったとのことです。この18人の確認は4月20日現在の人数ですが、17人まで確認されていた4月19日の中央区議会、福祉保健委員会にて、私から「このクラスター発生を受けて何か対応を変えるのか」と質問したところ「これまで通り、やることは変わらない。既に対策は講じている」と中央区からの答えを受けました。しかし、結果的には、23日に自粛要請となったのです。クラスターの発生は9日から徐々に確認されていたものです。そしてこのクラスターに関する告知が非常にわかりにくく、全容を捉えにくいというご指摘をいただいています。この件は担当課に区民からのご要望として伝えました。

 

〇育休延長対応は十分か?
4月中に復帰予定の保護者から、4月も対応してほしいとのご要望があります。今月末に復帰日を設定している方など、それぞれの事情において困惑されている方が少なくありません。慣らし保育が終わったところで、どうすることが子どもにとって一番よいのか、悩んでいるというお声も多くお聞きします。

〇東京都ベビーシッターを活用して自粛に協力できるという方もいる
これまで何度もブログでお伝えしてきたように、中央区は昨年度の対象のまま、今月(4月)から開始しています。
※参考ブログ:ベビーシッターの対象拡大予定はなし

現在の対象は「2歳児クラスまで」となっており、いわゆる「幼児さん」3~5歳児クラスの児童は対象外です。

本年度(令和3年度)の対象になると、以下の拡大となります。
・2歳児クラスまで→未就学児
・年96時間まで→144時間まで

この事業は中央区の予算支出はなく、全額東京都支出によるものです。(東京都が全額支払う)

自粛に協力した家庭への保育支援として、本当に必要な事業だと思っています。実際、一年前の緊急事態宣言を受けた休園時に、ベビーシッターで保育をつないだご家庭は多くありました。自粛のお願いをするのであれば、こうした様々なサポートを十分に備える必要があったと思っています。これは議員になる以前からずっと要望し続けてきた「家庭へのアウトリーチ支援」です。コロナや母子保健法の改正だから導入、ではなく、真にどんな子育て支援が必要なのか、を問い続けます。

それぞれみなさまにご意見やご要望もあると思います。
私も新しい情報を整理しながらお伝えしていきますので、お声を聞かせてください。

 

<関連ブログ>

中央区は4月から導入!ベビーシッター利用支援事業

ベビーシッター利用は4月から!まずは2歳児クラスまで

とうきょうママパパ応援事業の導入ほか(中央区令和3年度予算委員会、福祉保健質問)

切れ目のない子育て支援へ (東京都令和3年度予算案)

 

★★★★★★★

みなさまからのご意見もぜひお寄せください。お待ちしています。

※中央区から直接の返答を得たい場合は「区長への手紙」から伝えて求めることができます。高橋まきこはホームページ公開後に全て拝見しています。共感したものを議会でも取り上げています。

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