東京都 新型コロナ危機を契機とした都市づくりの方向性

中央区都市計画審議会を傍聴しました。私が思うポイント、以下2点についてお伝えします。
1)都市計画マスタープラン改定への検討事項:首都高地下化と呉服橋地下通路
2)東京都市計画「都市再開発の方針(案)」:築地と晴海に注目!

今回は長文ですが、関心のある地域やエリア、駅、通り、地下鉄やBRTなどのキーワードで、ささっと流し読みいただけたらと思います。

 

1)
東京都では、「サステナブル・リカバリー 東京の新しい都市づくり」に向け、東京の都市の将来像とその実現に向けた道筋を示す都市計画区域マスタープラン【注1】の改定への検討を進めています。新型コロナウイルス感染症に伴う社会状況の変化等を踏まえた都市計画の案が取りまとめられました。
【注1】都市計画区域マスタープラン:都市計画区域の整備、開発及び保全の方針。都市計画法に基づき、都市計画の基本的な方針を定めるもの。

東京都【新型コロナ危機を契機とした都市づくりの方向性】一部抜粋
・三密を回避し、新しい日常、変化に対応する
・国際競争力を高め、東京が持続的に発展していけるよう、区部中心部などにおいて活力ある拠点を形成
ほかとして、具体的に示される案が提示されました。

 

中央区内では、大手町周辺開発に伴い「呉服橋交差点地下通路の整備」について、具体的に示されています。

2)
東京都市計画「都市再開発の方針(案)」令和2年11月
中央区の各地について、説明があります。
文字量が多いので、キーワードをピックアップして列挙します。

下の写真にあるように、中央区内については主に3つに分けて記載されています。
【1】日本橋・八重洲・京橋・銀座・茅場町・八丁堀(緑)
【2】晴海(ピンク)
【3】佃・月島・勝どき・豊海町・湊・入船・新富・明石町・築地(水色)

 

【1】日本橋・八重洲・京橋・銀座・茅場町・八丁堀(緑)
〇中央通り:国際的な商業・観光拠点
〇国際的なビジネスセンター
〇大規模災害発生時における滞留者等の安全確保→帰宅困難者対策
〇八重洲外堀通り:交通基盤の強化の連携
〇銀座の中央通り:統一された魅力ある街並みと商業空間の形成、歩行者空間の充実
〇東京駅周辺:地上・地下の歩行者ネットワークを充実・強化
〇東京駅前:バスターミナル整備、BRT等の都心部と臨海とのアクセス強化、臨海地下鉄構想の具体化
〇日本橋川の再生促進(首都高速地下化、水辺のにぎわい)
〇東京高速道路(KK線):公共的空間へ転換し、空中回廊として再生
〇東京駅前と銀座:駐車施設確保
〇多言語標記サイン等の充実
〇ヒートアイランド現象の緩和(緑化や保水性舗装)

 

【2】晴海(ピンク)
〇職・住・学・遊の多様な魅力
〇都市防災機能強化
〇MICE機能拡充(国際交流、情報発信、アフターコンベンション)
〇豊洲埠頭:低炭素社会の誘導
〇都心部へのアクセス強化(BRT、地下鉄8号線の延伸、臨海地下鉄構想の具体化)
〇豊洲新市場の整備

 

【3】佃・月島・勝どき・豊海町・湊・入船・新富・明石町・築地(水色)
〇個性を生かしたまちづくりと大規模開発による機能更新
〇従前居住者の居住確保
〇老朽建築物の建替えや計画的な土地利用転換
〇月島:スーパー堤防の整備
〇築地:新たな東京ブランドを国際的に創造・発信する拠点を形成
〇環状2号線整備、高速晴海線2期の検討、BRT整備、臨海地下鉄構想の具体化
〇水上交通ネットワークの検討
〇外郭堤防、水門の耐震化、隅田川高規格堤防の整備(防災強化)
〇水際の遊歩道など親水性のある歩行者ネットワーク
〇広場等のオープンスペースの整備★
〇ヒートアイランド現象の緩和(緑化や保水性舗装)

 

それぞれに関心のある項目があると思いますが、いかがでしょうか。

 

★「地域活動や多様な人々の交流を育む広場等のオープンスペースの整備」に、私は期待を寄せます。
「場所がない」という行政からの返答を受けることが多く、地域のつながりの場づくりに困難を感じてきました。
住む人も働く人も訪れる人も。
交流できる場を心待ちにしています。

 

そして今後まとまる東京都の改訂計画を元に、区民のみなさまへわかりやすく説明する「中央区マスタープラン」の策定に期待を寄せます。前回提示は平成10年で、既に20年以上が経過しています。アフターコロナ、新しいまちづくりとして、中央区のビジョンを示し、伝える機会だと思っています。