本日の中央区議会、福祉保健委員会のレポートとなります。明日、令和3年12月9日に中央区と台東区にて協定締結が予定されています。都区児童相談共同運営モデル事業の運用がその内容で、初めての2区合同のサテライトとなるそうです。当初予定の10月から12月に遅れました。
<目的と内容>
児相機能について都区相互の連携強化
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都児相から打ち合わせや研修などに来る拠点(サテライトオフィス)を共にする
<サテライト設置場所>
台東区日本堤子ども家庭支援センター(三ノ輪)
中央区から必要に応じて出向いていくため、中央区の分担は主に共同研修の講師費用のみとのことですが、都から支援をうけやすくなるため、台東区と双方にメリットがあるそうです。
<中央区の児相設置はいつか?>
令和6年度とされていた中央区児相設置ですが、それは難しいためにサテライトの実施となったとのことです。つまり、設置予定は「先送り」未定ということです。明石町の複合施設の運用開始が令和6年度予定で、この運用とサテライトで児相機能に近づけて対応していくとのことでした。
<中央区には施設がない>
一時保護所、乳児院、児童養護施設は中央区内にありません。
今回のサテライトによる共同設置の考えもないとのことです。
これまでどおり、他区の施設を利用させていただくことに変わりありません。保護者がコロナに罹患した際など、保護所がないことでの課題もありました。他区で区児相設置が進むと広域連携(他の区の利用のため)調整が難しくなる可能性もあるため、今後も注意して状況をみていきたいと思っています。
<子どもの権利に配慮した相談や居場所>
児相視察のブログでもお伝えしましたが、子どもの権利に配慮した対応をすることで、虐待予防や回復が早くなるといった改善がはっきりと確認できるとのことです。家庭のみで困難を抱えていたケースが多いからこそ、家庭のみならず、地域全体で子育てが実現できる、子どもの権利に配慮したあらゆる居場所を、区内に備える必要があると考えています。
【もっと詳しく】サテライト連携事業の内容
・虐待通告に基づく家庭訪問
・児童虐待に係る調査等
・児童面接・保護者面接
・家庭復帰に係る調整・指導
・里親に係る普及啓発、相談援助等
・職員の育成、その他(協議、会議等)