日本子ども虐待防止学会に参加して~教育虐待の実態

「誰ひとり取り残さない」
日本子ども虐待防止学会に参加しました。2日間にわたり、たくさんの講演が開催される大規模な学会でした。私がリアルタイムで参加できたのは以下で、以降は時間を作ってオンデマンド視聴をしようと思います。12月8日から視聴のみ参加登録ができるようになるそうです。

・教育虐待被害者の声
・母子生活支援施設と産前産後支援
・保育現場の児童虐待とフォーマットの活用
・虐待への保育所支援とアタッチメント形成
・児相の広域連携と区児相

ここでは「教育虐待被害者の声」の感想をお伝えしたいと思います。

中学生になるまで、父からの厳しい「教育虐待」を受けていた女性のまっすぐな声が、心に残りました。ピアノを前に「いつ死ぬか」をずっと考えて悩んでいた姿を想像して、胸が痛みました。

===
・家庭が裕福だったら虐待は起こらないと考えている人は世界中にたくさんいる
・虐待は望まない家庭だけに起こると想像されている
・虐待は全ての家庭に起こる可能性があると思うべき
===

被虐待当事者から、この言葉を受けて、本当に伝えていかなくてはならないことだと実感しました。身体の虐待が想像されやすいということもあると思います。

 

実際は、東京都内でも「心理的虐待」の占める割合が60%を超えて最も多くなっています。
身体的虐待はおよそ20%、性的虐待は10%、残りの10%強がネグレクトといった割合が報告されています。これは表面的にわかりにくく、家庭の外で察知されにくい虐待がいかに多いかということでもあります。

 

さて、先の被虐待当事者は次のように説明していました。

・死以外の選択肢が考えられる、ひとりの誰かの存在(この方にとっては養護教員)

・家庭に任せず、学校で「何が健全か」をより早期に正しく教える必要性

・保護されても虐待者以外の家族と会える必要性
・養護施設が少人数で温かい場所である必要性

 

生きる希望となる「ひとり」と出会える機会をいかに備えるか

社会全体で子どもを見守り、時として家庭から救う必要と向き合うしくみづくり

学校のどんな機会に、どのように伝えることができるのか

こうしたことを改めて深く考えています。今の中央区の子育て支援、学校教育において、児童虐待防止がどのようなセーフティネットになって機能しているのか。正直、疑問や懸念、不安を抱いています。一人でも多く、ひとりで生きることを悩む子どもの声を聞く機会を用意していきたいと思っています。