いつもありがとうございます 都議会議員の高橋まきこ です。
文部科学省が示す「生命(いのち)の安全教育」をご存じでしょうか
『子供たちが性暴力の加害者、被害者、傍観者にならないよう、全国の学校において「生命(いのち)の安全教育」を推進しております』と、説明されています。※文部科学省のサイトは コチラ
みなさまのお子さまの学校では、どのように実施されているでしょうか。助産師をはじめとした専門家が担い、教員と連携している事例など、各地によってさまざまに展開されています。しかし「発達段階に応じて」の内容が妥当であるか、など、その内容や実施方法への意見が様々にあります。今回、この文科省の推進事業と位置付けられている、大阪市田島南小学校の授業公開と講演会に参加させていただきました。小学校1年から6年生まで、全てのクラスで、いつもの教室と担任とクラスのメンバーで、45分の授業が実施されていました。全クラスを拝見しました。テーマは心、心の距離感、子どもの権利、スマホのルール、愛と支配、心の傷、お金のこと、などと学年に応じて設定されています。こちらは小中一貫校で前日に中学校の公開があり、9年生まで学んでいます。
【始まりは先生のジレンマから】
10年前の当時「旧生野南小学校」の先生方が、このように思っていたそうです。
「やったらあかんけど、やらなきゃあかん」
いわゆる性教育へのバックラッシュもあり、教員が、いつ、何を教えるのかは大変難しい状況にありました。いわゆる歯止め規定もあり、今もほとんどの学校は困難を抱えている状態にあると感じています。こちらの小学校は児童養護施設「田島童園」から通う子どもたちの在籍もあり、子どもたちにとにかく生きてほしいことや、誰もが愛されていること、学校が安心できる場であることなどを伝えたい先生方や関係者の熱意もあったということです。
「安心して通える学校づくりになる」
今回の講演でも、そうはっきりとおっしゃる先生の言葉が心に残りました。全国的に不登校を悩みとして抱える子どもや保護者が多い状況が続いている今、こうした心を伝え合う必要が、学校にこそあるのだと感じました。独自の教材をつくり、先生方で若手に伝承し、研究を続けながら、最新の学びも取り込んでアップデートしていく。その内容にも感動しました。特徴的だったのは、子どもたちが自分の言葉で自分の思いを伝え合うことが繰り返されることです。誰にでもわかる形で表現をすること、共有することなど、が丁寧に繰り返され、クロージングで思いを重ね合わせることができるように構成されていました。
【教育は加害や被害の予防】
心理士として関わる西澤先生は「教育は大きな予防のひとつ」と伝えています。性暴力や性被害、虐待などにおいて、被害に遭ってからの回復は、とにかく時間もあらゆるエネルギーもコストも、莫大にかかります。そのことを「消す」ことはできないから、です。とにかく予防することが大事で、教育がその大きな役割を果たす、ということです。
それは家庭で教えること、と、私は各所で言われてきました。しかし、学校で一斉に学ぶからこそ、その学んだ場や学び合った人たちが、安心できる場となり、安心できる人間関係となるのだ、ということです。不登校の理由では「担任との信頼関係の難しさ(合わない)」という回答が最多です。いじめなどの友人関係も含めて、学校が安心できる場となるために、どの学校でも学び合う必要があるのだということを、今こそ、伝えたいと思いました。

<まきこの思い>
とにかく生きてほしい
不登校、引きこもり、虐待、性被害、自殺と子どもたちの困難と向き合い、日々、その願いを強く抱くものの、学校教育となると難しさばかりで、これまでも悩みながら提案を続けてきました。生野南だからできる、ではなく、子どもたちを加害者にも被害者にもしない学校・社会づくりを全ての学校でできるように、これからも諦めずに取り組みます。虐待予防のつながりから、今回の現場視察まで、導き、共に学び合ってくださるみなさまへ、今回もありがとうございました。


