中央区 ベビーシッターの制限を見直しへ

いつもありがとうございます 中央区議会議員の高橋まきこ です。

3月26日に開催された、中央区子ども子育て会議にて、中央区から「ベビーシッターはセーフティネットの機能を果たせるように緊急に見直しをかけている」と報告がありました。多くのみなさまのアクションがあり、改善に向かっていると受け止めています。すると、その「中央区独自制限をどこまで改善できればセーフティネットとなるのか」が論点となります。

【べビシの利用実態との乖離】
中央区長や中央区議会議員の考えをお伝えしましたが、読んだみなさまからも多くのご意見が寄せられました。

私も「利用実態と大きく乖離している」と思っています。保育の必要性がない方でも利用できるのであることから、実際の利用の中心は「短時間、共同保育」であり「公共の場」の保育や送迎も少なくありません。

中央区議会の議論の中心は「長時間、マンツーマン、居宅内」のみをとって、「密室で人の目がない」と断定したことが実態との乖離で、問題があります。

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【中央区独自の制限】
こちらは中央区議会「かがやき中央」による独自調査ですが、23区を比較すると、このような状況です。一時預かり型は、18区(予定含)が導入し、月や時間の制限を設けているのは中央区のみです。

4月の議会では、実態を丁寧に伝えながら、本当に救いたい方々にどんな支援が必要か、必要となる深刻な場面がどういった状況か、想像力をもっていただけるように、合意形成に努めたいと考えています。

【子どもの育ちの視点が大切】
保育の必要性がなくても利用できることから、都べビシは「子どものための事業」であることが重要です。こども家庭庁による「誰でも通園制度」が本稼働するまでは、この都べビシが、子どもたちの育ちのためにあるべきです。その視点を踏まえれば、虐待リスクが高まる夜や、夜に保育を必要とする家庭支援がいかに重要か、わかるはずです。

そして、シッターという伴走者との信頼関係を深めた子どもを、小学校に入ったから、という理由だけで「引き離す」ことができないはずです。子どもが自ら自立して離れていく年齢を「待って」、支援を終える時とすべきです。送迎利用でも、遊ぶパートナー利用でも、小学生でも必要とする子どもがいる限り、使えるようにしておくべきです。その信頼関係を「切る」責任が区に求められます。

【中央区の矛盾】
中央区には保育の必要性が認められ、待機児童となった際に使える「居宅訪問型保育」というベビーシッターの区事業があります。これはこれまでの20人から30人に、4月から「拡大」されます。この長時間保育が想定される、保育の必要性がある方を「拡大」し、短時間で共同が中心となっている都べビシを「制限」していることに、合理的な説明が必要です。

且つ、中央区の居宅訪問型保育は、都べビシ事業者の1社(ポピンズFC)を指定しています。都べビシは「独自の研修」や「カメラ購入支援」など、都独自の事故予防や安全な実施への取り組みに注力していますが、区の事業は、区独自にそうしたものはありません。

「密室な保育」が危険なら、保育の必要性がある長時間保育の方が危険なのに、こちらは拡大しています。

不適切保育があるから保育園は利用しない
交通事故があるから運転はしない
今の都べビシに対する中央区の独自制限はそういったものであるからこそ、私は強く3点の改善を要望しています。

産後うつや虐待、孤立化の予防は、母体保護、保護者と子どもの命の問題です。しっかりと3点が実現するまで、努力を続け、理解の広がりを求めます。引き続き、みなさまのご協力もよろしくお願いします。

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