ベビーシッター 中央区だけ制限付の理由

いつもありがとうございます 中央区議会議員の高橋まきこ です。

今夜開催されました 中央区子ども子育て会議 を傍聴しました。
そこで、最も長い時間議論されたのが「中央区ベビーシッター利用支援事業」のことでした。話題に上がるかな、と思っていましたが、ここまで白熱するとは思わず、胸が熱くなりました。そこで、区民からの質問に中央区が答えた、質疑応答をこちらにてお伝えしたいと思います。手元の手書きメモしか残っていないため、その限りです。デジタル機器の持ち込み、操作が不可、涙。

中央区ベビーシッター利用支援事業の問題点については、昨日のブログで詳しくお伝えしましたが、
主に3点が挙げられます。
・月に12時間までが補助対象
・補助対象時間が7時~22時までと限定
・小学生が対象ではない

東京都や他の自治体は「年間144時間」「24時間365日」を補助対象としており、毎月のしばりもありません。東京都は小学校3年生までの補助としています。(中央区は計画策定済のために対象とできる)

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【なぜ月に12時間なのか】
・定期的に継続的に利用してほしい
・産後うつを予防するため
・育児の孤立化を防ぐため

【なぜ24時間を対象としないのか】
・中央区は施設型の一時預かり保育を基礎としている
・他の支援の補完という位置づけ
・夜間保育と同じ時間までとした

ということで、施設と同じ時間で良いという説明と受け取りました。

【自己負担で利用すればいい、の問題】
中央区子ども家庭支援センター所長と、福祉保健部長が次のように説明しました。

「中央区の補助対象を示しているだけで、ご自身で利用することを妨げる意思はない」

これは自己負担を前提とした支援という説明であり、大きな問題だと思いました。

出席した委員からは
「月にわずか12時間しか使わない中央区民には契約しないという事業者があった」
「産後うつ対策としては1日4時間、週に3日程度の利用が望ましいと説明されている」
「他の支援が利用できないから、結果としてこの事業を頼りにするのだ」
「なぜ中央区だけが制限されているのか、理解できない」
「財源は東京都なので、なぜ制限をするのか理解できない」
「自腹で使えばいい、は、あまりにも乱暴ではないのか」
「こんな制限付では困った時に頼れない内容で不安で仕方ない」

といった多様な経験や周囲の意見も含む、疑問の声が多数、殺到しました。利用者のみならず、事業者判断によってマッチングがより困難となるケースがあるということで、他の自治体より利用しにくい構造をつくりだしているのではないか、という問題点も指摘されました。また、産後うつや孤立化予防として、月に12時間が有効とはなり得ない場面も具体的に指摘があり、中央区独自制限によって、目的を果たせていないという指摘でした。

「自己責任」もっと必要なら自腹で利用すればいい、は支援のあり方を問う問題です。支援があると思い、大変な子育てと不安定な産後の体調の中で、すがる思いでこの事業を調べ、多くの事業者にもあたってみたが、結局誰も助けてくれず、自己負担なのだと愕然として振り回された思いだ、という声もありました。

昨日の署名提出の際の「むしろ冷たさを感じて傷ついた」と似た感情だと思いました。そんな気持ちにさせる子育て支援事業のあり方を、深く話し合い、再構築する必要があると重く受け止めています。

この議論の最後に、会長は「声なき声というが、本日は実際にこうした多くの声を聞いた訳です。中央区はしっかりと受け止めていただきたい」と締めくくりました。

私の意見は昨日にお伝えしたため、本日は傍聴メモをお伝えするところに留めますが、この2日間に区民が涙ながらに声にした思いを、捨てることなく、中央区が来年度の制限撤廃に踏み出してくれると信じています。

<<子ども子育て会議もオンライン開催を>>
ここまでの質疑応答を聴きたい、と思った方も少なくないのではないでしょうか。

平日の18時30分から区役所での開催なので、子育ての当事者が会議に出席することも、関心がある当事者が傍聴することも厳しい状況です。例えば、委員が子どもの体調不良でも希望すれば出席できるためにも、早期にオンラインの出席や傍聴が実現することを要望しています。

私も早くに夕食を支度して、夜に家を空け、長男に次男の迎えに出てもらう夜は辛く、早く改善してほしいと強く願う、母のひとりです。私自身、中央区子ども子育て会議の区民代表委員のひとりとして妊婦の頃から出席していたため、この会議には思いがあります。もっと子育て当事者のために開かれた会議となるよう切に願います。

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