長崎県視察 子育て条例と子どもたちの心を育てる運動

いつもありがとうございます 中央区議会議員の高橋まきこ です。

中央区議会福祉保健委員会の視察3日目は長崎県庁でした。こちらでは子どもの権利条例制定とココロねっこ運動を学びました。

ココロねっこ運動
ココロねっこ運動は、「子どもたちの心の根っこを育てるため、大人が変わろう、行動しよう」という、県民総ぐるみの子育て支援を推進する長崎県独自の県民運動です。平成13年6月に始まり、平成20年に制定された「長崎県子育て条例行動計画」第22条に明記されています。

県民の認知度は90%近くと浸透している点が素晴らしいと思いましたが、活動の中身が伝わりにくいことや、活動主体が高齢化しているなどの課題もあるそうです。多くの地域団体に支えられている活動でもあり、子育て支援と人の輪や力は切り離せないものだと再認識しました。

希望出生率は2.8%と高いものの、現実は1.57%という乖離も課題だと教えていただきました。子どもをもちたいという希望者が多いことに、未来への期待をもちました。

【子育て条例】
県内の子ども同士で起きた残念な事件が条例制定のきっかけのひとつだったそうです。その際に、教育現場の原因究明が困難だったこと、福祉との連携の必要性が確認できたこと、などもあり「生まれてから育つまでを一貫させよう」という合意形成ができたそうです。

県や市町(村がないんですね)の役割が明確に示されているほか、保護者や県民の役割も示されています。子育て支援の理念は変化し続けているため、条例制定に留まらず、変化に対応しながら関係者の目線合わせを主体的に担う必要があるそうです。長崎県もまた、子ども同士の遊び場がなく、子どもの第三の居場所がなくなっていることが意外でした。どうしていくのかという地域課題があるそうです。都心も地方も同じ課題と向き合っていることに、日本の少子化の大きな課題を実感しました。

リニューアルしたばかり、ピカピカの長崎県庁

<中央区の子ども条例への考え方>
高橋まきこは議員になって初めての一般質問から一貫して、中央区の子ども条例制定を要望してきました。中央区は「国がやること」「東京都条例があるからいい」と否定し続けていますが、そうでしょうか。

長崎県のように、子どもの命が犠牲になってから「関係者の目線合わせを」「教育だけでの解決は困難」と気付くのでは取り返しがつかないと私は危惧しています。今回の学びを改めて議員間でも共有し、議員提案ででも積極的に進めたいと思っています。

長崎県のみなさま、ありがとうございました。


ここまでお読みくださった、みなさまの感想もお聞かせいただけたら幸いです。

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