いつもありがとうございます 中央区議会議員の高橋まきこ です。
4月から新生活、というみなさまも多いかと思います。土日や今朝の街頭でも「入園式です」「今日からです」というお声をたくさんお聞きしました。入園や入学など、おめでとうございます!
これまでお伝えしてきたように、中央区では学童の待機児童問題が深刻な状況です。人数は271人ですが、3年生以上は特に「あきらめて申し込みをしない」方が多いので、本当に希望している児童の人数はそれ以上です。2年生で173人、この数字の重さを実感しています。内閣府にも確認をしましたが、小学校1年生しか入れない地域は全国的に異常だとのことでした。
【学童クラブの待機児童になる、今の状況】
来年、学童クラブの待機児童になりそうなんです
今年、待機になったんです、プレディでだめだったら
どうしよう
どうしたらいいですか
このようなお声かけを毎日いただいています。いつでも、どこでも。今の中央区の待機児童数はそういう状況です。そう、あの時、2017年の保育所待機児童の頃と同じ。
私は3人の母親でもありますが、昨年に保育士を取得しました。子どもの最善の利益や健やかな育ちが大切にされているのか、今の状況に大きな疑問を持っています。以下に詳しく。
【学童クラブの待機児童になって困っていること】
中央区は「小学校に設置されているプレディ」に入れる(から大丈夫)と説明してきました。それでも問題になるのは何に困っているのか。お伝えします。
▼プレディ(放課後教室/文科省)利用の場合
・おやつが17時
17時までの利用とそれ以降で「おやつ提供有無」が変わります。延長保護者で係を決めて用意しています。その施設対応は延長料金の児童が対象となっています。そのことで17時までは他の子がいるから、食べられないのです。
・人数制限がない
登録制で人数の制限がないため、学童待機の受け皿となるのですが、そのために「狭い」「大人の目が行き届かない」と子どもや保護者が感じているケースがあります。これは子どもたち同士、の人間関係にも強く影響するため、よく聞くことのひとつです。
・お弁当注文ができなくなった
これまでのみなさまとの取り組みで「中央区の学童クラブ」はお弁当発注が保護者の任意でできるようになりました。子どもが喜ぶお弁当を、各クラブの保護者が工夫して手配してきました。しかし「プレディになったら頼めなくなった」と春休みに悲鳴が相次いでいます。
▼プレディが利用できない場合
特認校や私立、国立などの小学校に通う場合にはプレディがありません。そのため「学区の小学校」を利用することになります。
住まいと学区の小学校が離れている地域があります。住まい、通う小学校、プレディがある小学校との3地点を小学校低学年で移動できない場合があります。幼稚園児が割合として多かった頃は、さほど問題にならなかったのかも知れません。しかし今、大半の子どもが保育園出身で、学区の学校へ行ったことがないという子どももいます。また、私立や国立などでは学校の授業時間が異なることがあり、プレディの開所時間と合わず、空白の時間ができてしまうことがあるそうです。
▼児童館の一時利用
学童クラブに通っていた児童館の一時利用で何とかしのごう、とお聞きします。その子どもが、今日も困りました。ランチは「孤食対応」として、児童館で学童の友達と一緒に食べることができます。おやつの時間には「もらえない」となります。持参しても「食べさせない」そうです。基本的に児童館は「飲食禁止(水分補給除く)」だからだそうです。
【子どものための児童館】
児童館は法的位置づけとしても、中央区の説明でも「児童のための施設」です。その最善の利益が考慮され、子どもの意見が反映されるべき施設です。4月1日からはこども基本法が施行され、こうした子どもへの対応が児童館に限らないと法的に位置づけられたのです。それでも変わらない「ルール」は変えなくてはなりません。
1年生になったら、2年生になったら、学童クラブの待機児童になったら、急に15時に食べていたおやつを17時以降まで食べなくても大丈夫になるはずはありません。子どもの健やかな成長に、誰が寄り添ってくれるのでしょうか。
【子どもが安心できる居場所を】
「学区外の学校に行くなら、自費で送迎付の民間学童に行けばよい」と言われているようですね、と保護者は言います。私立などではアフタースクール併設の事例もありますが、全ての方がそうではありません。どんな学校に通っていても、地域に子どもの居場所(サードプレイス)が必要です。
保育園から小学校と大きく環境が変わり、子どもたちはがんばっています。ようやくホッとして放課後や長期休暇となり、学童に慣れたところ、また2年生になってプレディなど居場所や先生(呼び名。見守りの大人のこと)が変わります。今は小学校も毎年のクラス替えがあり、春は子どもたちの心の負担も大きくなっています。もちろん期待も大きいのですが。ホッとできる居場所、話せる相手は大人でも必要ですよね。
毎年環境が変わる、学童クラブを続けられなかった、こうした子どもたちの声をもっと聞いていきます。よかったら、お子様の声をお聞かせください。
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