千葉大学医学部臨床法医学の現場から学ぶ CDRと虐待予防

いつもありがとうございます 都議会議員の高橋まきこ です。

「法医学者による解剖が少ない日本では、殺人や虐待などの犯罪が容易に見逃されてしまう」
死因究明制度や法医学における課題の改善に向けて尽力されてきた 岩瀬博太郎教授 が率いる 千葉大学附属法医学教育研究センター を訪問し、研修と現地視察をさせていただきました。
子どもの事故予防地方議員連盟 における、CDR(チャイルド・デス・レビュー)への取り組みです。

私は3月にCCDR(千葉県CDR研究会)に実際に参加させていただき、多職種の方々が参加しながら、オープンに改善提案を交わす、活気あふれる場に身を置き、深く感動しました。それぞれの立場から、気づきを発して、自らの改善アプローチに取り組むことは、社会全体に求められているし、そこが始まりなんだと思いました。今回、CCDRに至る経緯や、法医学の可能性とその環境における課題などを詳しく教えていただき、解剖の現場に足を踏み入れ、多くのことを感じました。

研修プログラム
・千葉文子 准教授「千葉県CDR研究会の取組」ご講演
・齋藤直樹 助教「臨床法医学の紹介」ご講演
・解剖の現場(センター)視察

【千葉県CDR研究会=CCDR=】
千葉大学内に事務局本部を置く、千葉県CDR研究会は2014年から活動しています。2000年に発足した「予防のための子どもの死亡検証委員会委員」を前身としています。警察との連携により、司法解剖も含めた検討が可能である一方で、刑事訴訟法などの法整備における困難が残っている現状において、社会にアウトプットし難いという課題があるとのことでした。

CDRにおける3つのプロセス
1)情報収集
2)検証:専門家が協議
3)提言:予防策

【法医学の役割と可能性】
法医学の役割は、個々の死因を解明するだけでなく、多くの死因の傾向を分析し、社会に対策を促して類似の死を防ぐことであるとのことです。千葉大学附属法医学教育研究センターにて、日本の法医学で初めて導入されたという死後CT画像診断は貴重な取り組みであることがわかりました。実際に虐待を受けていたと想定される子どもの脳のCTなど、隠しきれない事実が、はっきりと残っているから、です。解剖室やそれに関わる情報の管理や取扱いなどの難しさ、警察との連携なども、具体的に動線と共に教えていただきました。

今回、現場で初めてお聞きしたこととして、基本的に「日勤であり、女性が多く働く医療の現場」であることがあります。保育園のお迎え前に帰る方も少なくないし、当たり前にある現場とお聞きしました。私の周りの医療従事者であるママたちは、悩み、葛藤しながら子育てを担う方が少なくなく、多様な医療の現場があるということを知る機会にもなりました。

<CDRのこれからと私の思い>
今回の研修会の冒頭に、自見はなこ参議院議員より「今は、次のステップである制度化へ向けて取り組む段階」といったご説明がありました。東京都もモデル自治体事業に参加する10の自治体のひとつですが、十分な検証数であるとは言えない状況にあります。

防げる子どもの死亡を予防するために

なぜ我が子が死んだんだという思いに応え
もう二度と同じ理由で死んでしまう子どもが続かないように

岩瀬先生、猪口先生、千葉先生、齋藤先生をはじめ、みなさまが目指す多職種連携をもって、児童虐待死を防ぐ社会づくりに向けて、これからも取り組みたいと思っています。3月に引き続き、貴重な学びの機会をいただきまして、ありがとうございました!これからもよろしくお願いします。

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