校則のサイト公開を 生徒指導提要とこども基本法

いつもありがとうございます 中央区議会議員の高橋まきこ です。

校則と児童生徒指導を考える地方議員連盟(以下、校則議連)にて開催した勉強会に参加しました。文部科学省の生徒指導に関わる方々からのご説明の後に、子どもの権利条例ネットワークの事務局長である林大介先生から講演いただきました。

生徒指導提要 とは】
生徒指導提要とは、小学校から高校の段階までの生徒指導の考え方をまとめたものです。教員の「生徒指導ガイドライン」と考えられているもので、昨年12月に初めて改訂(12年ぶりの見直し)されました。今回の改訂は、いじめ防止対策推進法とGIGAスクール構想(1人1台端末の活用)を踏まえたところが主なポイントですが、校則についても具体的に示されています。

【校則は誰が決めるのか】
校則は、各学校が教育基本法等に沿って、児童生徒の発達段階や学校、地域の状況、時代の変化等を踏まえて、最終的には「校長により制定されるもの」とされています。そして「社会通念上合理的と認められる範囲」とされ、少数派の意見も尊重しつつ、個人の能力や自主性を伸ばすものとなるように配慮することも必要とのことです。

【校則の見直しのプロセス】
・児童生徒の意見を聴取する機会を設ける
・児童会・生徒会等の場において、校則について確認したり、議論したりする機会を設ける

児童生徒自身がその根拠や影響を考え、身近な課題を自ら解決する、点で教育的意義を有すると説明されています。

【校則は公開が適切】
児童生徒が自分事としてその意味を理解して自主的に校則を守るように指導していくことが重要とされています。そのために校則の公開が適切とされています

・普段から学校内外の関係者が参照できるように学校のホームページ等に公開しておくこと

・児童生徒がそれぞれのきまりの意義を理解し、主体的に校則を遵守するようになるために、制定した背景等についても示しておくこと

<こどもの意見を聴こう>
「こども基本法」によって、子どもの権利擁護や意見を表明する機会の確保等が明確に求められるようになりました。

林先生によると、大人にとって都合のよい時だけ聴くのではなく、継続的に聴くトレーニングをいかにしていくのかが重要とのことでした。子どもがいたいと思える居場所、相談したいと思える相手となる信頼関係が大切だとのことです。その上で、安心できる場なら子どもたちは言えるようになってくるそうです。発言してもいいんだという経験を積んでいくことが大事だということです。

今回の2つの講演研修会にて、改めて「子どもと校則(学校の決まりごと)」の関係性を考える機会になりました。中学生をはじめとする子どもたちからは、私にも校則に対する疑問の問い合わせがあります。疑問に対して真剣に説明する大人や周囲があって、子どもたちが行こうかと思える学校になるのだろうと思いました。

これからもその一歩として、学校情報の公開と、子どもの意見表明の機会を、そのひとつとして子ども議会の開会も求めていきます。みなさまのご意見もお寄せください。

校則議連メンバーと林先生

<学校ホームページに校則の公開を>
文科省は各校のホームページにて、校則を公開するように求めています。努力義務です。高橋まきこから中央区議会にて公開を実施している学校数を質問しましたが、今年2月の時点で「0校」でした。
正しく情報公開しなくては、意見交換すら始まりません。まずは誰でも知ることができるように、各校の学校ルール(校則やきまり、スタンダードなどの全て)をサイトにて公開するように引き続き求めます。

引き続き、みなさまのご意見もお寄せください。
共に学ぶ地方議員のメンバー、そして、講師のみなさま、ありがとうございました。

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