中央区の児童虐待予防は十分か 台東区視察レポート

いつもありがとうございます 中央区議会議員の高橋まきこ です。

これまで東京都の児相(児童相談所)や各区の区児相、一時保護所など、児童虐待に係るあらゆる施設を視察させていただいてきました。ずっと大切に思い続けているのは、中央区の児童虐待予防や対応のことです。

中央区は今のところ中央区の児相を設置する予定は具体的にありません。2021年(R3)年12月から、都児相を台東区と共同運営でモデル事業を実施しています。中央区と台東区は新宿児相の管轄にあり、最も遠くに位置しているのが両区で、その距離が課題でした。モデル事業の拠点(サテライト)が、台東区にある日本堤子ども家庭支援センターです。

都児相のサテライトオフィスとして、週に2回、都児相から児童福祉士などが来所し、共に台東区のケース対応について情報共有をしたり、会議や保護者プログラムを実施したりしているとのことです。実際に定期的に場を共にすることで、顔が見える信頼関係が構築されるとのことでした。そのことで、子どもたちへの対応について、自然と目線合わせができたり、実際に温かい対応につながっているのだろうと思いました。都と区の担当者で見解が分かれると、子どもにとっては本当に難しい状況になってしまいます。

【区民の願い】
新宿児相まで遠いことが、利用せざるを得ない様々な困難を抱えたみなさまの苦痛になっています。

・「愛の手帳」発行
知的障がいの方に交付される手帳のことで、児相による判定を経て発行されます。今は中央区の対象となる方は新宿児相に行かなくては、手帳を受け取ることができません。困難を感じているから手帳を必要としているのに、その子を連れて新宿の児相へ行くのは、本当に辛かったとみなさんおっしゃいます。
私も新宿児相へ視察へ行きましたが、どの駅からも非常に遠く、アクセスは大変なものでした。サテライトに期待することとして、中央区内で判定してほしい、せめて台東区でできるようになったらというご要望があります。

・子どもの相談パートナーになってほしい
住む地域に安心して子どもが相談できる場を、という願いです。こども基本法で子どもの意見表明が尊重されることとなりましたが、その心理的安全性を確保した上で、匿名性などに配慮し、身近に相談できる場が必要ではないでしょうか。それは遠くの誰かよりも、子どもの話に共感できる、身近なことが伝わる大人である必要はないのでしょうか。警察通報や身近な関わりのある大人からの連絡がありますが、それに加えて子ども自身がSOSを伝えようと思う場所です。区児相ではその場になっていることが成果のひとつと言われています。

私は視察とヒアリングなどを各所にして、中央区の児童虐待予防や対応に疑問をもっています。どこに向かい、何に注力しているのか。この点は区議会でこれからも取り組みます。

「視察しますか」とすぐに調整くださった、岡田勇一郎台東区議会議員と、参加のせらく真央品川区議会議員、ありがとうございました。台東区の今後の取り組みも期待を寄せて拝見していきます!

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