中央区 増え続ける不登校の子どもたち

いつもありがとうございます 中央区議会議員の高橋まきこ です。

中央区議会、予算委員会のレポートです。私の質問担当は明日で、この点についても議論を深められたらと思っています。

【増え続ける不登校】
国全体と同様に、中央区の子どもたちにおいても不登校が急な増加傾向にあります。グラフのように、この5年間では中学生でほぼ2倍、小学生では3倍にもなっています。

これは不登校(年に30日以上の欠席)となった場合で、ここには至らなくても「行き渋り」という段階の子どもたちは、より大きい数となっています。

令和4年度は小学生が77人、中学生で126人と、1月時点で既に昨年度を上回っているという現状が報告されました。

【不登校支援】
中央区では適応教室「わくわく21」が明石町の教育センターにて実施されており、ここへの通所による支援があります。区内1箇所であることを問題視している保護者もおり「もう少し近かったら」という声もあります。起立性障害など、身体の不調による子どももいることから、共に学びたいという気持ちに応える場として、せめて各地域1箇所ずつは必要ではないのでしょうか。

子どもに貸与されているタブレットを活用した、オンラインによる不登校支援も行われています。

【担任による支援】
中央区教育委員会によると「担任を通じて支援している」ということです。複数名の不登校や行き渋りの子どもがクラスにいる場合、子どもたちが下校してから、それぞれの子どもや家庭をフォローするには、かなりの負担があると思います。

スクールソーシャルワーカー(SSW)という、児童・生徒の問題に対し、保護者や教員と協力しながら問題の解決を図る専門職があります。全国的に大変需要が増えていると聞いています。中央区では中学校のみ派遣されているそうですが、小学校にも求められていると思います。

【伴走支援と居場所】
不登校支援では、居場所と相談が欠かせず、誰とどこでつながりを続けるかが重要です。東京都の事業を活用して、フリースクールを選択する子どももいます。多様な困りごとを抱える子どもや家庭が増えている現状、担任が支援を抱え込むしくみからの改善が求められています。

先日、参加した小学校の保護者会でも、子どもの行き渋りと日々向き合う保護者の声がありました。今日はどうだろうか。明日はどうだろうと、先が見えないような不安を感じることもあるとおっしゃっていました。忙しい先生に申し訳ない、という声もありました。信頼できて、相談しやすい伴走者を担うのは誰か。より速やかな改善を求めます。

===2023.3.8 高橋まきこから質問しました レポート===

スクールソーシャルワーカーを1名増員し、区内に3名。小学校への巡回対応を増やす考え。

適応教室わくわく21に民間の活用。学習支援を担ってもらう。

東京都のフリースクール等調査事業を活用している子どもは98人

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