新生児が生まれると3か月~1歳半頃まで、健診の度に、たくさんの定期予防接種がありますね。任意接種も加えていくと、管理も必要で、様々なアプリも役立てているかと思います。
ところが、3歳、就学前など、少し時間を置いての接種となると、タイミングを逃したり、忘れてしまったりということがあるようで、接種率もグッと落ちてきます。特に、昨年度からコロナの影響で通院を控えてきた方も多かったかと思います。
厚生労働省は、現在の新型コロナウイルス感染症の発生状況を「やむを得ない、定期接種ができない相当な理由」
に該当するとして、延長措置を認めると示しています。
※参考:中野区のホームページ
6月8日の中央区議会、福祉保健委員会にて、この中央区における取扱いについて質問しましたところ「接種できなかった事由を確認した上で、延長措置対応をしている」とのことでした。これからホームページに掲載し、区民へ告知していくとのことです。今、お手持ちの定期予防接種の接種券が「過ぎてしまった!」と捨てる前に、保健所にご相談ください。
<HPVワクチン接種について>
中央区における子宮頸がん予防ワクチンの接種実数の推移を確認しました。
令和元年度:66件
令和2年度:155件
6か月以内に3回必要で、のべ件数であることから、年度内に3回接種したと仮定すると、22人と51人となります。
現在日本国内で販売されているワクチンは3種類あります。
・サーバリックス(2価)
・ガーダシル(4価)
・シルガード(9価)2021年販売開始、任意接種
2価と4価が、今現在、定期接種として認められているもので、対象者(小6~高1の女性)は無料で受けられます。
一方、今年2021年から販売開始になった9価は自己負担でしか接種できず、まだ高額です。「価」は、対応しているウイルスの型を示しており、9価で原因となるHPV型の88.2%をカバーしているそうです。
このように、今年に入って情報量が増えているので、そうしたことを対象者が知ること、選択肢を知る機会が大切だと思っています。
<帯状疱疹ワクチンについて>任意接種
NHKの番組放送でも取り上げられ、関心が高まっている「帯状疱疹」ワクチンについて、質問をしました。50代以上で3人に1人が発症しているそうで、文京区が公費で接種の助成をしています。
中央区は40代が人口で最も多く、34,629人(2021年6月1日現在)区民のおよそ20%を占めています。働き盛りのこうした世代が痛みに苦しみ、就労と子育てや介護などの家庭生活との両立に深く悩むことを想像すると、とても不安に思います。
特に子育て世帯においては、子どもが水ぼうそうを発症した際に、暴露するリスクを考えると、一層不安が深まります。(これは私見です)
そうした不安から、発症を抑制し、その抗体を維持するワクチン接種、その公費助成への考え方を質問しました。中央区は、国や他の自治体の動向をみながら検討していくと説明しました。
新型コロナウイルスワクチン接種に関心が高まっていますが、定期予防接種や任意接種についても、この機会に今一度、確認してはいかがでしょうか。私自身、3人の子どもや自分自身、それぞれの年齢に、今までやってきたもの、これから必要なものを、悩みながら、見直しているところです。