中央区議会にて、区民文教委員会が開催されました。議論の中心は、オンライン教育の推進でした。
3つの会派(自民党、あたらしい中央、共産党)から質問があり、中央区教育委員会が返答しました。関連質疑を抜粋してレポートします。
参考→ #中央区オンライン教育を考える有志の会 アンケートについて(5月5日ブログ)中央区では保護者によるアンケートが実施され、教育委員会に提出されました。3会派共にこれを引用した質問がありました。
●GIGAスクール構想の推進
1人1台端末整備を本年度中の達成を目指す、と教育長が答弁しました。
デバイス:surface go 2
ソフト:sky pro、家庭学習ソフトは検討中
価格:89,000円、メモリー8GB
国支援の45,000円からの差額を区が負担
オンライン家庭学習支援は、学校授業の補完として有用であると確認したとのことです。持ち帰ることができれば、授業の成果を家庭で習熟することができる、とのことです。
●プラットフォームの活用
学校と保護者をつなぐ基盤を整備することで、新しい授業スタイルも検討できる。保護者との連絡やオンラインミーティング、動画配信などのポータルを考えている。
→アカウント取得など、より早いプラットフォームの確立が必要ではないか?保護者と学校、教育委員会がオンタイムでつながり、より早く情報共有することが、今後のコロナ対応としても大事だと思います。
●教育委員会によるアンケート調査結果
双方向をという区民の声もあったし、教育委員会として休校中にできることを確認したいという意向と重なって実施した。
環境困難と答えた家庭の割合
小学校→15.6%
中学校→5.6%
中学校の不足に対しては、アプリ提供会社から、端末貸与を受けることができた。
→小学校の不足家庭分に対して、何もしていないのか?どう対応していくのか?
●民間アプリの選定理由
知名度による比較をした中で、動画視聴ができて自学ができるので、使いやすいのではないか、と考えたとのこと。
→保護者からは、スタディサプリ(リクルート)と聞いていますが、みなさまの使い勝手、感想はいかがでしょうか?感想やご意見をぜひお聞かせください。
●zoom朝の会
休校長期化により、保護者から「生活リズムが崩れる」という声を受けて、できることとして始めた。参加できない家庭へのフォローが課題だと思う、とのこと。
一方で「zoomやyoutubeはあくまで補完であり、学校学習があくまで第一だ」とのこと。「学校での協働的な学びは、オンラインでは代えられない」と返答しました。
→活用している塾や先進公立校の取り組みから、私は必ずしもそうではないと思っています。プレイグアウトルームや音楽、コミュニケーションツールなどを活用すれば、協働の実現も可能だと感じています。
【高橋まきこの懸念点】
8GBもsurface go も素晴らしいスペックだと思います。私も愛用しています。しかし、特に小学生が使う場合は、端末の故障やメンテナンスを考えなくてはならない、一般的に6年間使うのは難しいとされています。すると、端末をより軽量や耐久性の高い物にして、メモリーはクラウドとの併用で、端末自体はコストカットする、ということも、選択肢のひとつだと考えます。まずは端末導入を急ぐのはもちろんですが、維持管理費や、メンテナンスの負担を勘案しながら、今後も確認していく必要があると思っています。
また、今日の言及はなかったのですが、今すぐにでも「BYODで整備完了まで家庭に協力を仰ぐ」なども並行して必要だと思っています。その場合はクラウドアカウント発行手続きなど、すぐにできること、やるべきこと、の整理も必要ですね。引き続き、今できることも確認していきたいと思っています。