熊本市の長期欠席者支援 フレンドリーオンラインでつながる

いつもありがとうございます 中央区議会議員の高橋まきこ です。

熊本市教育委員会視察と研修の続きレポートとなります。全国的に不登校児童、生徒が増大していますが、中央区も同様の状況が続いています。特に例年、夏休み後に増えることから、夏休み期間中の居場所づくりが重要だと思っています。

【熊本市の不登校支援】
熊本市では原因を「不登校」と特定せず、長期欠席者と広く捉えて支援しています。
熊本地震の際に「学びを止めない」という覚悟で取り組んできた経験があり、
その後の積み重ねと、GIGAスクール構想による1人1台端末の導入があり、取り組みが前進しています。

(学校内)
・教室:学級支援員
・別室支援:不登校対策サポーター、心のサポート相談員
・授業配信

(学校外)
フレンドリーオンライン
・教育支援センター:市内6箇所
・パーソナルロボット
・フリースクールなど

(学校内外)
・大学生による対話
・スクールカウンセラー:心理ケア
・スクールソーシャルワーカー:福祉

孤立している児童生徒の実態を把握し、どこかとつながっている状態をしっかり確認することが重要だと言います。

フレンドリーオンライン
今回は、小学校の配信拠点校を視察しました。オンラインの配信は、市内のどの学校に在籍していても受けることができます。1日平均100人が配信に参加しているそうです。心の居場所をつくり、学習機会を保障することで、社会的な自立を目指しています。ひとりの個人として、社会とつながりを続けることが大切だと感じました。

オンラインの担い手は教員経験の豊かな先生方ですが、学校っぽくなく、楽しく、親しみやすい雰囲気を大切にしているそうです。「学校の何かで傷ついているかもしれない」から、違う場をオンラインでつくるという覚悟をお聞きしました。
・先生とは呼ばすにニックネームで呼びかける
・子どもたちは画面オフでよくて、名前も非公開
・コミュニケーションはチャットで受けて、丁寧に応答

配信に参加し続けることで、その学校なら行ってみようかな、と変化する子どもたちもいるそうです。その場合には、配信校への転籍も可能であるとのことです。

【選択肢の重要性】
不登校や病気による登校の困難や、特性による授業参加の難しさなど、長期休暇の理由も背景もそれぞれに違います。中央区でも個別対応が大事、と説明を受けてきました。しかし、その中でも、一定の方法でつながりを続けられる子どもたちが集約できるならその選択肢に取り組む必要があります。
熊本市はそのように、子どもたちの声を聴きながら増やし、対応の変化を続けています。先生方にもその姿勢が貫かれていて、なんとかその子どもに喜んでほしい、笑顔が見たいという熱意が伝わってきて、胸が熱くなりました。出席扱いの確認も丁寧で、そのしくみが確立されていました。

心や身体の不調には波があり、今日は行けるかもしれないとか、
明日は無理だなとか、自分の心の声と向き合い、葛藤もあると言います。
本当は行きたくても行けない
学校に行けないけど、この人の話を聴きたい
教室に入れないけど、やってみたいことがある
それぞれ違うからこそ、支援は難しいものですが、その違いを受け止められる方法をひとつでも多く、中央区で実践し、居場所となる場を用意してほしいと思っています。

夏休みも多くの不登校のご相談を承っています。少しでもお力になれることがありましたら、お声かけください。

熊本市教育委員会のみなさま、ありがとうございました!

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