PTAフォーラム(築地)に参加しました。パネリスト3名、参加者100名程の会でした。 https://forumpta2019.peatix.com/
参考: https://www.asahi.com/articles/ASM5856YKM58PTIL01T.html
私自身も小学校のPTAに加入して活動していますし、幼稚園以来、その活動にこども達が支えていただいている実感も、ものすごくあります。保護者意見のとりまとめの立場を担う、重要な団体だと思います。しかし、一方で、近年、私に寄せられるご相談も多く続いています。「PTAをなくそうと活動しようとする人がいる」「初めての非会員に戸惑っている」「同じ人達で固定化しており、活性化されない」「関わり方がわからない」「周年行事の負担が大きく、誰のために続けるのか」などです。 加入者側、運営側、両方が多くの悩みと葛藤、負担を抱えているのも事実で、時代に合わせて変わるべきところは変わることも必要だと感じています。 私は、加入申込書の徹底、そして相談できる第三者窓口の設置が必要だと考えています。
中央区内の保育園では、歴史の長い区立2園のみ「父母会」という同様の団体活動がありますが、それ以外の保育園は、ほぼ「運営委員会」のみ、のようです。他に、有志の方が集まる「パパ会」などはいくつかあるようです。よって、保育園保護者は、区立小学校入学で初めてPTAに加入する方がほとんどです。一方で幼稚園は区内は区立しかありませんので、全園に幼稚園PTAがあります。併設の小学校と同一団体の園(学校)と別々の団体のところとがあるそうです。中央区では、小学校1年生の保護者として集まった時に、この経験の差があることを、一点お伝えしておこうと思います。
さておき、本日のフォーラムのグループワークショップにて、私の隣の方が、このような発言をされていて、本当に胸が痛みました。
「保活に悩み待機児童となり、市外の認可外保育園までなんとか送迎して、フルタイムで必死に働いた。ようやく小学校だと思ったら、PTA活動の強要があり、フルタイムでは難しいと思い、深く悩んだ。勤務を優先し、非会員を選択したところ、脅迫に近い電話とお手紙が続いている。」
多様な生き方、働き方を尊重するために「PTAは任意加入団体であること」を周知すべきだという点に共感しました。そのためには、まず「加入申込書」を徹底することから始められます。先進的事例として、大津市教育委員会が「PTA運営の手引き」を出したことが挙げられます。 https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/education/10292/
このレベルチェック、みなさまの団体ではいかがでしょうか?
では今ある団体をどう改革していったらよいか。ひとつの事例がありました。
希望者全員参加型のオープンな運営委員会の開催→校長が全てに回答・対応→議事録公開・広報→問題解決への達成感とやりがいが得られる活動になる
これは、神戸市立桃山台中学校の福本校長先生の取り組みです。PとTの理想的な関係の実践のように思いました。
では、様々な問題が山積する中、解決の糸口はどこにあるのか。「主に2点を実施することで、ほとんどの問題が解決できる」と木村 草太教授(首都大学東京)はおっしゃっていました。1点は「任意加入の周知徹底」、2点目は「強制、排除行為をなくす」とのことです。人権問題において重要だと思いますので、ここに明記します。
私もまだまだ勉強中であり、今日もたくさんの方々の涙ながらの訴えに、多くを学ばせていただきました。しかしながら、ぜひこの悩みも一人で抱え込まず、私に気軽にご相談いただけたらと思っています。一緒に今できることを探してみましょう。