福祉施設視察/マザアス新宿と十思

7月に #福祉保健委員会 にて、視察に出かけました。
今回は、十思スクエア内にある「モアナ」という放課後等デイサービス事業施設と、
同じ建物内にある「一時保育」施設、そして区外、特別養護老人ホームを含む多機能施設「マザアス新宿」の3つを拝見しました。

「モアナ」は区内で長く望まれていた事業だったと伺っています。特に重い障がいをお持ちで、都立墨東特別支援学校に通うお子様が利用されているそうです。普段は学校が終わった後の放課後、今のような夏休み期間は、終日利用をされるとのことでした。登録は7名いるそうですが、利用は1日平均2~3名とのことで、当日も3名の小学生が利用されていました。学校や自宅への送迎を含め対応を施設で行っており、看護師や作業療法士などの専門職の方が常駐するなど、運営の難しさも伝わってきました。児童は日常的に体調を崩しやすいこと、症状が多様であること、医療的ケアに時間を取られてしまうことなどを実際に伺い、その難しさを目の当たりにし、あり方を考えました。

十思の一時預かり保育

一時保育については、見学者から「もっと広くできたら」という意見がありましたが、私は良くも悪くも、区内の一時保育施設や保育園と比較してみて、他と変わりないサイズ感だと思います。持参した物も細やかに管理され、丁寧に過ごしていただいていることが窺えました。予約フローやその実態については、私から日頃お伝えしているとおりで、また継続的に質問等で改善を求めていきます。

「マザアス新宿」はとにかく温かく、手作りあふれる施設であったことが印象的です。「特養」については、要介護4と5、特に重い方が入所しているとのことでした。区内の「優っくり村 中央湊」さん同様に、各階で「デイサービス」等の機能を分けた施設となっています。その機能により、細やかな工夫がされていました。

居住階では「帰る」とエレベーターのボタンをすぐに押すことのないよう、工夫されています。

職員の方の「働くモチベーションは、笑顔をいただくことです。1日でも健やかに、1度でも笑顔が増えれば。」という率直なお言葉が心に残りました。
http://www.moth.or.jp/at_shinjyuku.html

福祉とは、しあわせや豊かさを意味する言葉であり、それを誰もが実感することができるように。そう願う一日となりました。

まとまりませんが、このような区内外の施設で、毎日向き合ってくださる方々を心から尊敬致します。感情を大きく揺さぶられ、多くを学ばせていただきました。

保育無償化に伴う私立園の負担増大について

本年10月より施行される「幼児教育・保育無償化」に際して、中央区では、7月24日の福祉保健委員会にて説明がありました。全体としては国の定めに従う内容ですが、各自治体で対応が大きく異なるのが「給食費」についてです。これは無償化の対象外となるので利用者負担となります。 内閣府によると、子ども一人当たりの給食費は主食(ご飯など)が月3,000円、副食(おかず)が月4,500円。東京都は既に主食費を負担していますので、問題は「副食費」の考え方です。

中央区の今回の提案では、区立園は区が徴収だが、「私立園は園で徴収」としています。ここで大きな問題が生じるのは「認可私立園」です。認可は、保育料を区が徴収しています。一方で1回400円の「延長料金」やその他必要な実費は、園が集金としてきました。この「副食費」も後者のように10月以降は園で徴収となると、その請求等の会計事務負担が増大することは、誰にでも想像がつくことです。

この副食費徴収は所得により免除があります。また、国が定めた「3人目以降の子ども」も免除となります。国の基準で7%、区の設定する基準でさらに5%の児童が免除対象となるそうです。これにより免除者に配慮した請求が必要になり、これも大変な苦労が想定されます。

また、副食費は4,500円限定ではなく「各園で実費請求」として、さらに上乗せして請求することも可能としています。これにより、認可私立園ごとに、請求金額が異なるということになります。入園希望園を選べないのに、費用負担も違うとなると、利用者不満が増大するケースもあるのではないかとも思ってしまいます。

だんだんと各自治体にて案が作成されてきているようですが、「副食費も全て自治体負担」というところから、事務作業負担分として事務経費を補助するなど、対応は大きく差があるようです。

私は、私立園長方の意見を聞く、問題を共有するなど、地域で共に考え話し合う場が必要だと思っています。これまでの園長会はそうではない、とお聞きしています。(傍聴許可が出ず、私は出席したことがない)

行政主体の会議は、一方的に行政が伝達する場から、相互に話し合う会議へと変わるべき、だと、日々感じています。困っている地域の声を集約し、意見を交わすことは必要不可欠です。園長会にも、地域ごとのワークショップやテーマディスカッションなど、集まることに更なるメリット(付加価値)が必要だと感じます。

今は、お話しを聞ける園長先生と個別に共有していますが、この輪を広げたいと思っていますので、同じ思いの事業者や園長先生をご存じの方は、ぜひご紹介ください

この無償化の実施により、中央区の試算によると、令和2年度は区の負担が4億円相当増大するとなる見込みです。

「保育」の現場に求められていることは何か

「保育の質」のためにできることは何か

「待機児童」をどう解消するのか

今も、この政策に納得がいきませんが、できることを探して引き続き積極的に取り組みます。

保育園の夏祭り★こどもは全力!

2019.6月中央区議会「子育てに関すること」by高橋まきこ

6月は定例会(本会議)及び各委員会が行われました。
子育てに関することを抜粋して、4点こちらにてお伝えします。
私の担当委員会(福祉保健委員会)の質疑応答もこちらに記録します。※手元記録のため、議事録を受けて修正する場合もございます。ご容赦ください。

【1】私立認可保育所の開設支援について
本年度の10月、浜町に保育園が新設されることとなりました!
0~5歳児までの園となり、中央区では初めての「あい・あい保育園」です。
https://aiai.globalbridge.biz/
10月の新規開設予定は、東日本橋と並んで2園となります。
https://www.city.chuo.lg.jp/kosodate/hoiku/ninkahoiku/sinkikaisetujoho.html

>日本橋地区は順調に新規開設を続けています。
令和3年度(2021)開園予定の「阪本こども園」も含め、不足等がないか、引き続き確認を続けます。
>私の質問(福祉保健委員会):勝どき、晴海の1歳児の待機への対応が急務の中、現状の予定では厳しさが増すばかりです。この月島地区への対応をどう考えていますか。→回答「引き続き事業者募集、期間限定型保育の実施に尽力していく」

【2】学童クラブの利用状況について
1年生の待機は区内で6名のみですが、2年生になると83名と急増します。このうち75名はプレディに登録しています。2~3年生の待機人数が多いのは「佃」と「晴海」。
現状、4年生以上は、区内で希望者数も28名に留まります。

>そもそも2年生では諦めていて希望提出しない人も多くいますので、実際のニーズはこれを上回るかもしれません。 今の学童、プレディの体制で大丈夫か、地域ごとの継続確認が必要です。
>私の質問(福祉保健委員会):待機となり、プレディ登録をしない人のニーズを知ることも大切だと思います。そのヒアリング実施実績はありますか?→回答「ない」

【3】晴海四丁目施設整備について
晴海4丁目(清掃工場近く、環状2号線付近)に新施設整備を予定しています。令和5年度(2022)開設予定です。これは、行政出張所、認定こども園や図書館、保健センターが一体となっています。

>「児童館」を含む施設となることを希望しています。晴海に現在不足している学童や赤ちゃん天国など、地域の居場所として大きな機能を果たすと思うため、です。
>私の質問(福祉保健委員会):保健所内「母乳相談室」はマッサージの施術も検討しているかを尋ねました。緊急性が高い「新生児子育ての困りごと」であり、孤育ての母にとっては重要な問題です。対応拠点がより近くにあることが大切だと思っています。→回答「現在、聖路加助産院マタニティケアホームで対応しているので活用してほしい」
https://www.city.chuo.lg.jp/kosodate/syusan/_user_fkensu_time_20170323.html

【4】プレミアム付商品券の発行について
10月からの消費税増税、また幼児教育無償化の実施に伴い、0~2歳のお子様がいるご家庭に、商品券を買うための「購入引換券を送付する」というものです。引換券を持参して「購入する」ので、商品券が届くのではない点にご注意ください。対象者には「引換券」を9月中旬以降に送付します。
https://www.city.chuo.lg.jp/kenko/premiumsyouhinken/puremiumtsuki-shohinken.html

>補足:「非課税者」も対象であり、この対象者確認フローがわかりにくさと予算負担を増大させています。国政となりますが、私も疑問視しています。

学童とプレディについて

いよいよ本年度の「保活座談会」を7月に開催しますが、よく話題となる「学童とプレディの違い」について、改めてまとめてお伝えしておこうと思います。
※私の考えについてはコチラ のブログでお伝えしました。

その前に、今月の委員会にて、嬉しい答弁がありましたので報告します!

今年の春、学童の基準緩和に伴い、学童が1人の職員による運営も可能となってしまいました。児童虐待やわいせつ行為など、児童の安全が問われ続けている場でもあり、私はこの法改正には賛同できませんでした。参考記事

中央区は質問への答弁として「現在のところ、学童の職員を1名にする予定はない」とはっきりと述べました。ひとつの安心と共に、ここでみなさまにお伝えします。

さて、本題に戻ります。

【学童・プレディ共通】
・利用時間→下校時~最大19:30まで(夏休み等は午前8時30分から)
・費用→午後6時までは無料。午後6時以降は1回400円、月の利用料最大5,000円。
    
学童
児童館にて実施→児童館施設が利用可
・利用審査(選考がある)→待機もある(「申請状況」未決定者数が待機数)
・出欠確認あり
・傷害・賠償責任保険料やおやつ代、会費等が必要

プレディ
小学校の施設内にて実施→校庭や一部の教室等利用が可能
・学習支援体制強化(本年度より)基本的に宿題に取り組む時間とする。
17時以降の利用には「勤務証明書」が必要
・当日利用(ドタ参)または事前連絡(出欠確認あり)が選べる(後者は就労証明要)
・おやつは基本的に17時以降の提供
・傷害・賠償責任保険料の600円(毎年度)と各種教室の材料費などの実費は保護者負担

娘の同級生ママからご質問いただいたので「中高生の児童館利用」について、合わせてお伝えしますね。

■以下5つの児童館では、中学生以上(18歳まで)は20時まで利用・滞在が可能です。
新川、堀留町、佃、勝どき、晴海

「学童待機」の解消はもちろんですが、子ども達の安心が問われる今。
できる限り、小学校からの移動なく、安心して伸びやかに過ごせる環境整備に努めたいと思っています。

妊婦健診から産後ケアと母乳マッサージについて

聖路加助産院マタニティケアホームにて、中央区在住の方を対象に、2019年8月予定日以降の方から妊婦健診が再開されました。本当に良かった。私は3人目の健診~出産、産後とこちらにお世話になりましたが、本当に居心地がよくて温もりにあふれた場で、通うのも心待ちにしていました。妊婦健診、長時間待つことも多く、身体も厳しい状況で、ぎっしり並んだ直立のイスで待つのは本当に苦痛なことと思います。

聖路加助産院マタニティケアホーム http://hospital.luke.ac.jp/guide/maternity/mch.html

この施設は中央区の「産後ケア(宿泊型)事業」施設でもあります。 https://www.city.chuo.lg.jp/kosodate/syusan/_user_fkensu_time_20170323.html

辛いと感じた方は、ぜひ利用を検討していただきたいと思います。一人で抱え込んだり、無理をせずに、身を任せて休める環境は希少なものですし、その時期だけのものでもあります。振り返ると、かけがえのない新生児との時間でもあります。

産後うつによると考えられる自殺が、妊産婦の死因トップであり、このサポートは必要不可欠です。母と子の命をみんなで救わなければならない。その観点において、この施設の意義は非常に大きいものです。実際、産後1ヶ月は本当に辛い。うつを体験した方も、その時期を挙げる方が多くいらっしゃいます。

↓以下は、このページをご覧いただいている授乳中のママへ、プラスinfo↓

中央区内で母乳マッサージが受けられる(らしい)施設を探してみました。上記の聖路加助産院のほか、以下のサイトを見つけました。利用については、詳細お確かめください。

つきしま助産院(佃/オケタニ) http://tsukishima-jyosanin.jimdo.com/

月島アイル女性クリニック http://i-ll-clinic.com/breast_milk.html

かなえ母乳相談処(築地/堤式) http://www.kanae-mother.com/

私の母乳育児はマッサージに何度も命拾いをしてもらうような、乳腺炎による高熱との闘いでもありました。腕が上がらず、片手でしか抱っこできなくなりました。「良くなるかも」の一歩前に、ぜひ相談してみてください。

どうかみなさまが安心して、健やかに過ごせますように。

モンテッソーリ・レッジョエミリアについて聞く

#gaiax community 主催、# Nagatacho GRiD にて「誘導しない子育て~子どもを信じるとは~」のサテライト会場に参加してきました。なんと同時に300名もの方が参加するビッグイベントになっていました。メインとサテライト会場の他、オンラインの参加者が全国に多数となったとのことです。関心の高さを実感します。今回、世界中から注目される幼児教育レッジョエミリア・アプローチの研究者、#島村 華子 さんに子どもを信じる子育てについてお話していただきました。Google・Facebook・Amazon創業者を輩出したモンテッソーリ教育が注目されて久しくなります。私の周りでも、そのお教室に通っている方もいますし、区内のご相談でも「区立幼稚園や認可保育園で取り入れているところはあるか、それはどうしたら知ることができるか」と言った声が多く寄せられています。私自身は、カナダの友人宅を訪問した際に、その州の幼稚園は、パブリックでもモンテッソーリとそれ以外と、2つから選べると聞いて驚き、関心を高めました。

中継会場の司会は #石川 貴志 さん!
現場で会ってビックリ

さて、今回はより詳しいセミナー&ワークショップ形式で、具体的に腑に落ちました。これまで「子どもの意思を尊重する」と聞いていましたが、実現へのステップが捉えられない状況もいくつか浮かんでいました。しかし、その答えは「子どもに対するイメージ」の設定と「無条件な子育て」の実現と実行の積み重ねによるものなのだとわかりました。一方で「褒美と罰は表裏一体」でエンドレス、与え続ける子育てとなり、自立できないということ。最後に、

「誰のための子育てなのか」

これは、つい最近も、学校教育について話し合う場で、これを忘れてはならないと共有したところでした。通っている保育園や幼稚園、学校で疑問に思うことがあると思いますが、その際に最も大切なのがこの視点だと思っています。「子育て」の部分は、保育や教育など、あらゆる言葉に入れ替えられ、通じます。

では、モンテッソーリ・スクール以外の現場では、どう取り入れることができるのか。行政としては、将来的にどう考え、捉えるか。もっと学んでいきたいと思います。

忘れてはならない、こどもの意思、人権、意見。限られた時間や社会のルールの中で、どう活かしていくか。母として、毎日の葛藤は続きますが、もっと褒めようと心から思います。

子どもの権利条約

「子どもの権利条約」が国連採択から30年、日本の発効から本日で25年を迎えたそうです。この条約では大きく4つの権利が定められています。「生きる」「育つ」「守られる」「参加する」という権利を柱にし、子どもにとって一番いい「最善の利益」を第一に考えることとや差別を受けないことなどが挙げられています。

先日の「にっぽん子育て応援団」でも、第一に子どもが主体であることが述べられていました。大人の都合ではなく「子どもが」と考えるべきだというお話だったと記憶しています。

子育て政策を語る際に、誰が決めたとか、予算の奪い合いとか、大人の経緯にフォーカスしがちですが、この条約を思い出し「子どもが生きていく未来においてどう感じるか」誤らずに見つめ、判断していきたいと思います。

日本ユニセフ協会 https://www.unicef.or.jp/crc/

外務省 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jido/index.html