京都府プレコンセプションケアを視察 選択できる未来へ

いつもありがとうございます 都議会議員の高橋まきこ です。

都議会で所属している会派、都民ファーストの会の女性政策PTの有志メンバーにて京都府が取り組む、プレコンセプションケアについて視察をさせていただきました。私は以前に講演を聞かせていただく機会があり、ぜひ詳しくお聞かせいただいて東京都の取り組みに活かしたいと思い、今回のお願いに至りました。

【プレコンセプションケアとは何か】
こども家庭庁が次のように説明しています。※はじめようプレコンセプションケア

プレコン:性別を問わず、適切な時期に、性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めたライフデザイン(将来設計)や将来の健康を考えて健康管理を行う取り組み

一般的には妊活のように捉えられる機会が多いのですが、実際には男性も含む、誰もが未来の自分自身のために健康と向き合うことを指していることがわかります。そのため、若い世代への早期からのアプローチが重要であることがわかります。健康に「後から」はなく、日々の積み重ねが大切となります。

【京都府のプレコン】※きょうとプレコン

現状・課題
1)不妊治療の開始年齢:35歳以上が7割
2)府内の人口妊娠中絶:10代女性の年間150人
不妊症の早期発見や、予期せぬ妊娠を防ぐ必要性を確認したことが理由となり、全庁をあげて注力することとなったそうです。

若年層から各世代までの教育・啓発活動等の「集団アプローチ」と実際に性や妊娠、不妊治療等で悩みを抱える方への「個別アプローチ」を車の両輪として実施する方向性と4つの視点が示されています。
1)妊娠率と年齢との関係、避妊方法といった妊娠に関する科学的な知識を身に付ける機会を提供する
2)若年期から自身のライフデザインを考える機会を提供する
3)婦人科・泌尿器科の受診への心理的ハードルを下げる
4)相手の意思を尊重し、良好な人間関係を構築するSRHR(性と生殖に関する健康と権利)の考え方を普及する

詳しくお聞きして、特に素晴らしいと感じたのが若い世代へのアプローチです。健康への取り組みで、特に接点をもつことや相談や受診へのリーチが難しく、課題だと私自身が感じてきたためです。京都精華大学と包括協定を結び、プレコン啓発マンガを作成し、それを成人式などの若い世代が集まる場で配布しているという、積極的なアウトリーチに覚悟を感じました。もちろん、SRHRは大前提!とっても大事。

【東京都のユースヘルスケア】
1)TOKYO YOUTH HEARTHCARE ※東京都ユースヘルスケアサイト
なかなか言えない・聞けない
性やからだ、こころの悩みや不安を解決する手助けをします

10代からの健康・医療サイトを立ち上げ、積極的に情報発信をしています。スマホで調べていると不確かな情報へもアクセスできてしまいます。だからこそ、正しく信頼できる情報を、東京都が発信していくことが重要だと思っています。不安に寄り添うことも大切にしているので、心の悩みにも対応しているのですが、私が気になっていることのひとつとして、いつも一番読まれている記事が「死にたい、という気持ち」をテーマにしたものであることです。★ 個別相談は「ギュッとチャット」で受けています ★

2)都立高校等における産婦人科医を活用したユースヘルスケア事業
東京都教育委員会 では、産婦人科医を学校医として任用し、ヘルスケアに関する専門的な相談等を実施する事業を2022年に立ち上げました。現在実施校は38校となっていますが、この産婦人科医による授業は、全校でも年間6回、研修や講演会も年間30~40件程度に留まっています。「生徒にとって身近な相談」として活用されていることを期待しますが、その周知や取り組みの強化が必要だと思っています。

<集団アプローチを考える>
文科省による「生命(いのち)の安全教育」に沿った内容でないと、学校で教えることができません。しかしながら、妊娠については高校生段階で教えることになっています。実際には、10代で妊娠中絶に至るケースで最も多いのが、中学校卒業直後であるそうです。中学生で学んでいないと間に合わないのではないか、」ということです。また、残念なことですが、性暴力や性被害に小学生でも、幼児でも、遭遇している子どもたちが後を絶ちません。これから日本版DBSなど、もちろん予防のために取り組みを強化するのですが、子ども自身が「知っていること」で「身を守ること」や「SOSの声を上げること」を学んでいる必要があると思っています。

私は3人の子どもの母親ですが、どの子どもの身近な周囲にも、残念ながら被害にあったり、そのリスクと隣り合わせだったり、といった子どもたちがいました。本当に悔しく、悲しいできごとでした。絶対に起きてほしくないからこそ、私は全力で予防に取り組みます。そのためには個別だけでは間に合いません。いかにして集団的アプローチを実現するのか。京都府が取り組んだ、学校で教えられる教材づくりに学びながら、東京都で実施できる体制づくりを考えています。

京都府のみなさま、視察を共にしてくれた会派メンバーのみなさま、本当にありがとうございました。

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