中央区で子どもの発達に悩むご相談から

いつもありがとうございます 中央区議会議員の高橋まきこ です。

お子さまの育ちで気になることがあるという保護者のみなさまの会にできる限り参加しながら、お話を聞かせていただいてきました。その場で頻繁に「私だけじゃなかったんだ」というお声がありますので、ここで、みなさまからいただくご要望をいくつか、お伝えしたいと思います。

前提として、お子さまの凸凹への対応に悩む中、夫からの理解を得ることも苦しむ孤独に悩む母が多い、という現状があります。母親が抱え込む中で、以下のような改善要望をいただいてきました。いずれも議会やそれ以外の場でも改善の要望を続けています。

【1】特別支援学校の給食費無償化/実現
区立学校の給食無償化が始まった中、特別支援学校は対象外とされていましたが、その後の議会要望が通り、4月からの分も遡って無償化とする方向性が示されました。2月の中央区議会における補正予算の議決で確定します。

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【2】3歳児健診とゆりのき「育ちのサポートカルテ
3歳児健診をきっかけに相談を始める方が多いようにお聞きしています。中央区の相談先は「ゆりのき」子ども発支援センターとなります。明石町の保健所等複合施設(明石町保育園の上)にあります。「育ちのサポートカルテ」を作成して、発達相談が進んでいきます。育ちのサポートシステムでは、育ちに支援を必要とする子どもたちが、早期から適切な支援を受けられ、通園・通学先が替わっても、その支援が切れ目なく一貫して継続される体制づくりを進めています。早期の対応によって、お子さまの困り感に合った療育をより早く始めることができます。

【3】受給者証 はゆりのきで申請できないの?
児童発達支援や放課後等デイサービスなどの支援サービスを受けたい場合は受給者証を申請することとなります。中央区役所の中央区障害者福祉課が担当です。あちこちの窓口を凸凹のあるお子様と移動するのは、大変なことです。ゆりのきへの出張など、行政側で歩み寄ることはできないのでしょうか。

参考:「受給者証」は「障害者手帳」と何が違うの?がよくいただくご質問です。こちらのサイト(凸凹ガイド)がわかりやすかったのでシェアしますね。

【4】知的障がい「愛の手帳」中央区で申請できるようにしてほしい
知的に障害のある方が、各種の福祉サービスや援護を受けるために必要な身分証明となるものです。
18歳未満の方は東京都児童相談センターへの申請となるため、中央区から新宿区まで行かなくてはなりません。知的な障がいで悩んでいるのに、そのお子様を連れて行かなくてはならず、多くの方が「忘れられない辛い思い出」とおっしゃいます。私も行きましたが、駅から遠く、本当に大変なことと思い、改善を要望しています。

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【5】幼稚園や学校で「保育所等訪問支援」が利用しにくい
母親が就労状態になく、幼稚園を選択する家庭が多い傾向があります。人とのコミュニケーションに悩む子どものことを相談しているため、集団の様子をみてほしいと当たり前に願うのですが、なかなか幼稚園等を訪問してもらえない、というお声が多くあります。対象施設に幼稚園も学校も含まれています。

【6】就学相談 がわかりにくい
それまでの「ゆりのき」から「教育センター」に対応先が変わるのが「就学相談」です。正直、福祉と教育の壁(対応の違い)に戸惑うという声が多くあります。中央区の就学相談は、経過のフィードバックなどはほぼなく、最終決定まで、どのような議論がされているのか、保護者が知ることができません。決定後にはなりますが、情報公開請求により、その資料をご覧になることができるそうです。私は今後の育ちの理解のためにも、情報をオープンにしながら前向きに話し合える相談になることを期待しています。

【7】自閉症・情緒障害特別支援学級 を設置してほしい
自閉症や選択性かん黙等の児童生徒を対象とした教育的対応として「自閉症・情緒障害特別支援学級」が文科省によって示されていますが、中央区にはありません。結果として子どもが不登校になってしまったり、学校で難しさを抱えているケースが少なくありません。中央区は知的に遅れがないのでインクルーシブだ、と説明しているのですが、学校に行けたり、安心して過ごせていない場合はインクルーシブは成立していないと言えます。

【8】フリースクールへのサポートをしてほしい
東京都の予算により、令和6年度から月に2万円まで補助金が支出されることが決まりました。中央区はこの予算がまだ導入されていませんが、東京都の調査協力対象となることで、月に2万円の支給がされてきました。この対象は、小学生で4人、中学生で13人と報告を受けています。補助金と合わせて、単位や履修の認定となることも大切です。この点は学校判断と聞いています。フリースクールのことを相談したいという声もあり、サポート体制の充実が期待されています。

まだまだありますが、特に8点をお伝えしました。同じ気持ちの仲間と話してみたい、という方もいることと思います。各地で保護者同士のコミュニティがありますので、ご希望の方はお知らせください。ご案内します。

また、こうしたご要望は中央区に伝え続けることでみなさまのお気持ちとして区が確かに受け止めます。区長への手紙で伝えてみませんか。お一人おひとりのアクションが実現への近道になります。

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中央区「区長への手紙」へ伝えて直接返答を求めることができます。高橋まきこはホームページ公開後に全て拝見しています。共感したものを議会でも取り上げています。

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中央区民のみなさまは 高橋まきこLINEオフィシャルアカウント から、直接感想をメッセージでお届けください。高橋まきこへのお問い合わせフォームや各種SNSのメッセージからも承っています。

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