園バスに安全装置 置き去り防止システムを視察

9月5日に起きた、静岡県で園児がバスに置き去りにされ死亡した事件に胸を痛めている方も多いかと思います。私も辛く、悲しい気持ちでしたが、一歩ずつ、アクションを起こすことで、なんとか気持ちを落ち着かせています。
子どもの事故予防地方議員連盟にて政府に要望書を提出 

 

14日の報道では、政府が全国すべての通園バスに安全装置を設置する方向で調整を進めているとのことです。これに前後して、2つの事業者から、その技術について詳しく説明いただく機会がありました。

【置き去り防止システム】
事故からわずか5日で制作され、現在、実証実験中のシステムを視察させていただきました。これはドライバーがエンジンを切ると、バス最後部のブザーが鳴るシステムです。そのまま放置すると1分30秒で、さらに音は大きくなりました。課題は外から音を確実に確認することで、ブザー位置の調整などに取り組んでいる、とのことでした。
こちらはより早く、全体に普及することを第一の目的に掲げているとのことでした。

 

【置き去り検知センサー】写真なし
世界初!レーダーによる人感センサーについても、オンラインで勉強会に参加しました。バスが駐車され、エンジン停止になると、自動でバスのスキャンを開始するよう設定されています。スキャン開始までの時間は自由に設定可能です。生物の存在を検出すると、クラウドを通じてドライバーや運行責任者などにSMSなどで通知が届くそうです。

 

【課題は何か】
高い精度にすると、高機能で高額になります。遠隔地へ通知を送ると正確な対応を招くことができそうですが、半導体が入手困難なため、納品数は希少、金額は高額となってしまうそうです。高コストや材料費、材料入手、円安など、困難も少なくないことがわかりました。元々の保育士不足、ドライバー資格要件、送迎管理費補助が低額(ひとり500円)など、車両管理の課題などがあります。子どもに係ることに予算がつきにくい国で、どんな補助制度となるのか。

車両は国交省、保育園は厚労省、幼稚園は文科省、こども園は内閣府、事故検証は警察など、様々なタテ割りも、事故予防の課題のひとつです。緊急性を求められる今、誰が、いつまでに、何を決断できるのか。

 

【調査が始まった】
国は全国調査を開始しましたが、その項目はあまりにも細かいもので、現場の負担が大きくなっています。そして医療的ケア児の送迎や、園が遠足等のために所有しているバスはこの調査対象外とのことで、今の調査で本質的な実態把握と予防につながるのかも、懸念点のひとつです。

引き続きこの問題が少しでも早く前に進み、保護者や保育園など、関係者が安心できる日がより早く実現するように取り組みます。

 

視察や勉強会にご尽力くださったみなさま、ありがとうございました。引き続きの情報提供もお待ちしています。