「保育園の休園が長期化していて病院勤務体制が回らない」
コロナ受け入れ病院関係者から、このような声を受け、ひとつの地方自治体(例えば中央区)だけの解決が困難であることから、医療体制確保の視点で、東京都に見解をお聞きしたいということで、東京都を訪問しました。
東京都の職員と意見交換できる貴重な機会ということで、子育てに関わる直近の課題で、地方自治体だけの解決が困難なものも、都内各地の声をとりまとめて共有しました。
東京都議会立憲民主党議員団のみなさまに、貴重な機会をいただけたことに感謝しています。
ご調整、ご出席をありがとうございました!以下に話し合いました要旨をレポートします。
<現状1:保育確保困難>
・医療従事者の家庭への保育提供が不安定
・検査→陰性証明取得→シッター手配が困難、長期化
【私たちからの相談】
・東京都ベビーシッター利用支援事業(コロナ関係)をすぐに都民誰もが利用できるようにできないか
・医療従事者に優先してシッター確保できるような声かけや事前登録促進はできないか
結論はこれまでどおり「本事業を実施するかどうかは、お住まいの区市町村の保育主管課が決めること」保育園の休園で必要なら事業導入すればよい、とのことでした。これに時間がかかっているので、至急の対応として相談したのですが、方法はないそうです。
<現状2:子育て家庭の感染>
・子育て家庭の自宅療養増大
・東京都フォローアップセンターの物資がなかなか届かない(それまでどう過ごす?)
【私たちからの確認】
〇保育士のワクチン接種率はどうであるか
東京都は大規模接種の対象事業に保育を含んでいるので体制支援はできており、接種枠にも余裕があるという認識とのことでした。しかし、私たち地方自治体議員が地域の保育所の声を聴くと
「勤務が回らず、接種や副反応による休暇などの確保が難しい」ということでした。引き続き、希望する従事者が接種できるような支援を働きかけます。
〇子育て世帯の家庭内感染に対する支援や備えはどうか
それぞれのケースによって児相や一時保護所、病院と連携しながら保健所が対応しているとのことでした。私たちはそれらがなかなかマッチングしない困難な各地の声を聴いており不安を感じているのですが。
区議会議員、市議会議員、東京都議会議員はそれぞれの立場で、目の前で困っている、不安を抱えている子育て家庭に手を差し伸べる方法を模索しています。政党内で各地の課題を共有し、よい事例を横展開できるように、場合により縦も通したいと話し合いました。
今回は、地方議会で立ち向かっている、東京都自治体議員の同期18人で意見を持ち寄り、届けました。出席し、議論を深めてくださった東京都議会議員9人のみなさま、ありがとうございました!
2学期は学校再開を受け、こうした子育て家庭の課題はより深刻化していく可能性があります。教育課題も含め、一層の連携を深め、学び合いを続け、積極的に働きかけていきます。