区内小学校保護者がオンラインで集い、有識者のアドバイスを交えながら、児童1人に1台ずつ配られたタブレットの活用について、それぞれの思いを話った座談会レポートの続き(vol.2)です。
前回ブログはコチラ。端末や環境についてはコチラのブログにてお伝えしました。
配られた端末を自宅に持ち帰り、一緒に確認して話し合ったという保護者から、以下のような不安の声もありました。
「学校の先生からまだ教えていないことはやらないように言われているんだ」
「先生がいいと言った時しか触れないんだ」
「家のデバイスの方がやれることが多いから、つまらない」
想定していましたが、実際に聞くと残念な気持ちになりますね。涙。
先進校で取り組んできた教師からは「ルールを子ども達がつくるとか、ICT委員会を設置して子ども達が率先して取り組む」というしくみも大切で、どうしたら「子どもが自ら学びたい」デバイスとなるかを考えることが重要との意見を聞きました。
●学習者自身が端末利用の約束事や使い方を考える「デジタル・シティズンシップ」
参考:GIGAスクール構想で実現する「学習者主体」のICT活用
https://edtechzine.jp/article/detail/5620
詳しくはこちらのサイトを読むとよくわかるのですが、私も共感している大切な視点として
「文具的活用ができている学校は、教具的活用が中心の学校よりも圧倒的に利用頻度が高いため、端末の死蔵が少ないだけでなく、実は故障台数も少ない傾向がある」
「デジタル・シティズンシップは子どもを大人扱いし、多様性を尊重するもの」
といった点が説明されています。
こどもの権利に基づき、子どもが主体となった意思表示の機会は、残念ながら今の公教育において十分とは言い難いと感じてきました。意思表示、自己決定の機会があってこその自立です。
デジタル・シティズンシップは、子どもひとり一人の個性が発揮される、ひとつのチャンスです。デジタルが得意な子どもも、運動会でリレーの選手になるように、みんなの中で輝くことができる機会となります。
「学習者が、自分たちの意志で、自治的にICTの活用方法や約束事を定め、必要なときにはそれを改変していく」
そうした学びの場が実現されるよう、切に願い、活動を続けていきます。
みなさまの学校ルールはいかがでしょうか。ぜひお聞かせください。