「子どもが病気になったら、母親が仕事を休んで看ることが第一だと考える。
病児病後児保育は、あくまでセーフティネットとしてあるもので、その稼働を上げる必要性もない。」
これは、7月の福祉保健委員会において、私の質問に際して、中央区が答弁した内容です。
中央区における、未就学児を対象とした子育て家庭へのアンケートによると、「利用してみたい」の1位が、病児病後児保育事業で、68%となっています。保育園利用者が6~70%なので、ほぼこれと一致します。
しかしながら、中央区の病児病後児保育施設(4か所)の平均稼働率は4割にも満たない状況です。これは、私が子ども子育て会議委員であった2014年当時からほぼ変わっていません。
就労と子育ての両立のためには、保育が不可欠であり、集団生活を続ける保育園児にとっては、病児病後児保育もまた不可欠であると私は考えます。民間のアンケートによると、1歳児の保育園児は、平均で年間10日近くを体調不良で休園するとも言われています。
これを全て、母親だけの有給消化でまかなうのは、相当な負担だと思いますし、その日に必ず休めるか?という業務都合の問題もあると思います。
キョウダイが何人かいて、それぞれの休園を全て「母親」が有給消化するとすると、何日あれば足りるのでしょうか。一人で担うには、相当な負担であると考えます。
【コロナの影響と本年度の課題】
今年の4~5月、病児病後児保育の実績はほぼゼロの状況でした。これは全国的にそうなっています。現状、厚生労働省による補助金は「稼働ベース」のため、利用人数が減ることで、国の補助金も減ります。つまり稼働が下がると、施設維持のために、中央区の負担額はどんどん増大していきます。
【ICT化のための補助金】厚生労働省、令和2年度予算
・利用者がスムーズに空き照会を確認し、予約等を行えるよう、空き状況をリアルタイムに確認するためのシステムを構築する。
・市区町村のシステムと連携することで、予約・キャンセル等を行えるようにする。
↑毎回、それぞれの施設に、電話で空きの確認をしなくてもいいの!?という期待の声は大きくあります。
私はこの補助金を活用したICT予約システムの導入を中央区に求めています。
ぜひその必要性について、一緒に伝えていきませんか?
【参考】中央区の病児病後児保育
中央区の基本的な流れは以下です。施設により差がある点もあります。
1)利用者登録と面談、登録書提出
施設に連絡をし、アポを取って、子どもを連れていきます。
私は育休中に済ませておくことをオススメしています。
2)利用前、空き照会
施設に電話で空きの確認をします。
3)病院で事前受診
指定病院等で、施設を利用できるか受診します。
4)利用申請書作成
5)保育施設へ連れていく、申請書提出
保育開始
なかなかヘビーです。特に受診を伴う日は遅刻か半休か、時間がかかります。
この1と2をスムーズにすることで、利用のハードルは確実に下がると思います。
少なくとも、いくつもの施設に電話で受け入れ可否の確認をするのは、相当に負担です。
【一例:あずかるこちゃん】
LINEで登録や予約が完了!施設もキャンセルや利用者状況が一目でわかる。
あずかるこちゃんを体験してみたい方、ぜひお気軽にお声かけください。
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中央区の子育てが、未来に向けて希望が持てるように
地域の支えあいが当たり前になるように
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