いつもありがとうございます 中央区議会議員の高橋まきこ です。
子どもの事故予防地方議員連盟(コドジコ)の有志メンバー3名で、千葉県旭市に出かけ、旭中央病院の小児科医、仙田先生から、CDRについて詳しくお聞かせいただきました。調整してくれた、旭市議会議員のさきやまはなえさん、そして仙田先生、ありがとうございました。
■「CDR」とは
こども家庭庁は次のように説明しています。
CDR(Child Death Review:予防のためのこどもの死亡検証)
医療機関や行政をはじめとする複数の機関・専門家が連携して、亡くなったこどもの事例を検証し、予防策を提言する取り組みです。その目的は、予防策を導き出すことで、未来の防ぎうるこどもの死亡を少しでも減らすことにあります。
現在、東京都を含む複数の自治体でモデル事業としてCDRの取り組みを実施しています。昨年の 日本子ども虐待防止学会 にて、仙田先生が所属されるCDRの委員会シンポジウムで理解を深めることができ、その意義に深く共感したため、仙田先生にお願いしました。コドジコでも同時期に話題になっていました。
【なぜCDRが重要なのか】
大切なことは「予防のために検証する」という点です。学会のデモ、模擬会議でもふれられていましたが、目的は犯人捜しでも、理由の押し付けでもなく、救える子どもの命を救うための予防に役立てるという点です。死因には先天性や病気で防ぐことが難しいものがある一方で、事故や虐待のように、死亡を予防できたかもしれないといった点が残るものもあります。
【CDRで重要な連携】
それぞれの専門分野の担当が集まる会議において、情報共有が大切になります。垣根を超えた連携が求められたり、全体の調整が必要な場面もあります。例えば、区の担当で言えば、保健所の保健師と子ども家庭センターのワーカー、そして警察や児相といった東京都が担う専門分野もあります。法医学などの専門家も含みながら、いつ、どんな時に個人情報保護を超えて連携していくのか、難しい課題もあります。
警察情報、保護者の同意などの難しい課題が残されているため、位置づけが求められており、そのためのモデル事業ですが、全国展開にはその制度整備が必要です。
【今、私たちにできること】
子どもの命、死を大切にする文化の醸成が大切だと話し合いました。そして私は、子どもの死も子どもからの大切なメッセージであり、子どもの声を聴く、子どもの人権尊重のひとつでもあると感じました。その時のショックは大きく、急な場面での判断は特に難しくなります。その時のために、誰もが知り、考える機会、学ぶ教育の機会などを増やしていくことが重要だと思います。
議連をはじめ、これからも取り組みを続けます。
千葉県出身の私ですが、旭市は初めて訪問しました。おひさまテラスは、多世代が交流する、地域のステキな居場所になっていました。オススメ。