いつもありがとうございます 中央区議会議員の高橋まきこ です。
中央区外にある、区の施設を選挙後に視察させていただいており、私は今回2回目の参加となりました。今回は中央区立宇佐美学園について、レポートします。
【宇佐美学園 とは】
昭和12年に開園して86周年となる、区の教育施設です。開園当時は京橋区の疎開学童を受け入れていました。
現在は、およそ30人の小学生が在籍していて、それぞれに目標ををもって入園しているとのことです。チャレンジシップを大切に、個別の目標達成を目指して出身校(中央区の学区の小学校)に戻る流れになっています。1、2年の低学年で体験を経験し、3年生以上の児童がここで暮らし、学んでいます。基本的には1年間で、継続更新をすることもできるそうです。
東京に帰京できるのは、夏休みなどの長期休暇のほかに、GWと運動会後の2回となっているそうです。月に1回の学校公開に保護者が来ることを基本として、それ以外は、保護者と離れた暮らしとなります。
【目的とは】
自分がここで何をするかという目的をもって来ている、ということでした。偏食をなくしたい、体力をつけたいといった目的が多いそうです。中には自分の感情コントロールを目的としている子どももいるということで、小集団だからできることもあるのだろうと思いました。24時間の生活で培われるものは大きい、と先生方は言います。
【寮生活】
起床、ベッドメイキング、朝の運動など、自立が求められる生活の場となっています。学習や遊び、趣味を深める時間以外に、お菓子をつくったり、自然とのふれあいなど、様々な体験活動が魅力だとのことです。寮生活は共同生活のため、役割やチームワークが求められる場面もあります。
【学び】
基本的に同じ学年の子と同じ教室で学んでいる様子で、指導内容は区立小学校と同じですが、少人数のため、先生との距離がとても近く、丁寧な指導の様子がありました。
【輝く子どもたち】
私たちの歓迎に、全員が揃い、学園の歌を歌ってくれました。誰もが真剣に全力で表現する歌が心に残りました。丁寧な生活と学びに培われた姿は、本当に輝いていて、みんなそれぞれに魅力的でした。
いろいろな思いがあって、ここを選択した子どもがいるのかもしれません。
様々な家庭の事情で決断を迫られた子どももいるのかも、しれません。
しかし私は、その姿にたくさんの勇気をもらいました。私でできることは限られていますが、社会に向かって育っていく、その背中をそっと押せる自分でありたいと思いました。
私がこれまでに知る子どもたちでは、本当に好きで、1年のつもりが2年になった、といったお友達もいました。中学校で帰ってきてからも「宇佐美が大好きだった」という声もあります。
訪問に際して、たくさんの準備やご案内があったと思います。関係のみなさまや、温かい子どもたちや先生方、みなさまに感謝申し上げます。ありがとうございました。