いつもありがとうございます 中央区議会議員の高橋まきこ です。
子どもの事故予防地方議員連盟の有志メンバー+にて、狛江市の狛江第六小学校にて実施された、水泳授業を視察させていただきました。公立小学校の授業2コマですが、スポーツ庁の事業委託を受け、海と川のスペシャリストが結集し、子どもたちに水難事故を予防することや、身を守ることを指導する特別授業でした。こちらは小学校5年生に対する着衣水泳で、サンダルを履いた状態から始まります。ライフジャケットを着用した状態と、それがない状態、浮きを抱えた状態など、あらゆる場面を想定した指導がされていました。
【事故予防が大事】
中央区の小学校でも実施されているところが多くある「着衣水泳」ですが、これは事故が起きた後であり「最悪の事態の想定」と専門家は言います。溺水事故の生存率はおよそ半分、48%程度に留まるとのことです。この事態を避けないとならないのです。
こうした事態にならないための教育が事故予防であり「ライフジャケットの着用」です。授業では水に入る時のライフジャケットの必要性から、それがない状態でおぼれた時の対処、おぼれた人の助け方も実技を交えて、丁寧に指導をされていました。ライフジャケットを着用したことがある、水の中で使ったことがあることは非常に重要で、ひとりに一つずつ揃って着用する機会それ自体が重要だと感じました。
【泳ぎに苦手な子も主体的に学ぶ】
泳ぐのが苦手だから水泳の授業を楽しめない、水泳教室で習ってきた人だけが泳力に自信があり、格差を感じるなど、現在の学校における水泳指導に、あらゆるご意見を頂戴しています。コロナ後は特に、授業のコマ数も減り、検定がなくなった学校も多く、目的や意義、何を学ぶか、が改めて問われている状況だと感じています。
今回の授業では、誰もが積極的に取り組み、かつ、楽しそうな様子でした。水に顔をつけるのが苦手な子どもも、自分の身を守るために真剣に取り組んでいました。できる、できないではなく「習得する」様子が実感できました。終えた子どもたちからは「楽しかった」という満足気な表情も印象に残りました。
【民間委託が進む水泳授業】
自治体では公立学校の水泳指導を民間に委託する事例が増えています。民間のプールに出かけて専門の指導者から指導を受ける、年に数回、学校に専門の指導者を招くなど、方法は様々です。学校の屋外プールの維持管理費の負担、インフラコストの増大、教員負担の軽減といった課題もあり、プールの改修、維持費、指導者の確保など、あらゆる状況をみて、予算を最大限活用する視点から取り入れられています。
暑くなり過ぎている東京においては、屋外プールのコンディション維持も困難になっていると言います。水温が足りない、雨天で入れない、ほかにも、水温が高すぎて入れないなど、授業のコマ数を確保する難しさも聞きます。一方で中央区内では、屋内の温水プールを備えた小学校もあります。この学校と、授業実施のコマ数には差があるという話題もよく聞きます。
【子どもたちから大人にも伝わる】
授業の最後に指導者は次のように伝えていました。
「今日、習ったことを家族や周りの人、大人にも伝えてください」
私たち保護者の世代では、ライフジャケットを着用した授業は公教育で受けたことがない方がほとんどだと思います。
・毎年8,000人~9,000人が水難事故で亡くなっていること
・溺水事故で2人に1人は亡くなっていること
・川や海のBBQでは、準備と片付けの間に子どもが事故にあっていること
などは、あまり知られていないと言います。
みなさんはご存じでしたでしょうか。
私は年に数回と限られた公教育における水泳指導の時間だからこそ、本当に子ども自身が、自分や身近な人の命を守ることを、身に付けてほしいと願っています。みなさまのご意見もどうぞお聞かせくださいませ。
<special thanks>
日本ライフセービング協会:海のプロ
川に学ぶ体験活動協会、河川財団:川のプロ
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