子どもの事故予防地方議員連盟 のオンライン勉強会にて、NPO法人Cance For All(以下CFA)の中山様より講演いただきました。「生まれ育った家庭や環境に関わらず、だれもが幸せに生きていける社会の実現」を目指し、事業を展開されています。放課後の子どもの居場所や、全力で子どもが主体的に遊ぶ機会など、貴重なお話をありがとうございました!さて、中央区では子どもの遊ぶ権利は尊重されているのでしょうか。
【子どもの遊ぶ権利】
子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)は、世界中すべての子どもたちがもつ人権(権利)を定めた条約で、日本も批准している(守る約束をしている)国のひとつです。こども家庭庁による「こども基本法」においてもこどもの権利を守るように示されています。
子どもの権利条約の31条に「休み、遊ぶ権利」があります。子どもは遊ぶことを通して、主体的に豊かに生きるのです。そして「創造的な遊び」の価値も幼児教育で広く認められています。つまり、子どもたちは遊ぶことで健やかに育つ存在と、世界的に認められている存在です。
【遊べない子どもたち】
子どもの成長にとって、あそびは欠かせないものであるにも関わらず、現代のこどもたちには、あそびに必要な”三間”(さんま=空間・時間・仲間)が失われ続けているという危機感から、子どもたちが主役となって遊べる「あそび大学」が墨田区で始まっています。「あそび大学」は、墨田区の町工場で使わなくなった素材を提供していただき、それらを素材としてこどもたちが自由にあそべる遊び場です。
中央区子育て支援に関するニーズ調査 においても「子どもが思いきり体を動かして遊ぶ環境」が足りないと考える保護者が最も多く60%となっています。
一方で「子どもが放課後に過ごす場所」として重視したいことの1位は「子どもが安全・安心に過ごせること」が最も多く、90%となっています。
【子どもの遊びと安全性のバランス】
CFAは放課後の居場所などを担っていますが、こうした遊びと安全性の両立は困難で、その状況は深まっていると説明します。能登地震からの復旧でも話題になりましたが、災害時でもこどもの遊ぶ権利を尊重することが大切で、育つことなのです。
放課後教室(中央区ではプレディ)などの居場所が、民間事業者などによってサービス化され、責任論が問われ「なぜケガをさせたのか」という保護者が増えました。公園遊びのために申請書が必要な自治体もあるそうです。
子どもに小さな傷もつけないために、リスクを徹底することのリスクが問われます。それは、子どもたちから遊びの機会(育つ機会)を奪うリスクです。活動を抑え込むことで安全を確保する、そのためには100人を超えるキャパでは実現が困難だとも言います。
「遊びを奪うリスク」も考慮する必要があります。
【子どもたちから奪っているものは何か】
いじめ、暴力、不登校は急激に増えています。子どもたちの自殺が増加傾向にあり、昨年は500人を超えたそうです。児童生徒の自殺が後を絶たないことは「極めて憂慮すべき状況」と言われています。
※文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」
保護者も悩んでいます。思うように遊べる場がなかったり、公園で遊んでも注意や禁止看板が多くあったり、時に強く叱られることもあります。遊ばせたくでも遊べない、そういった思いに悩む保護者も少なくありません。
【子どもの権利条例で守る地域へ】
子どもの遊ぶ権利を尊重しよう、と国が法整備をしていても「中央区に届いているのか」という課題があります。みなさんはどのように感じていますでしょうか。地域の目線合わせのために、私は中央区も子どもの権利条例の制定が必要だと考えています。
なぜ、子どもの権利尊重が大切なのか
なぜ、子どもの遊ぶ権利を守る必要があるのか
誰が子どもの育ちと命を守るのか
学びたい高校生と大学生が集まってきました!一緒に学び合い、深め合っていきます。中央区議会でもこれからも積極的に要望を続けます。
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