実現したい その3「区立幼稚園の見直し」

意外かもしれませんが、これだけこどもが増えている中央区ですが、幼稚園は定員割れをしています。よって次年度入園は抽選が1園もありませんでした。中央区には、私立はなく、区立幼稚園しかありません。近所の幼稚園に入りたい場合、区立幼稚園しか選択肢がないのです。

「育フェスCHUO」で取っているアンケート結果では、幼稚園の保護者のうち、7割は「働きたい」または「働いている」と回答しています。

通常の保育時間だと14時前後のお迎え、日により正午頃という平日もあります。(一週間の保育時間を配分するので園により異なる)延長保育実施園は区内に3園ありますが、最大でも16:30の迎えで、限られた人数だけです。

私は、まず延長実施園では30分の延長(17時まで)の保育を求めます。そして延長保育実施園を1園ずつでも増やすことを求めます。

幼稚園の送迎時間に合わせて、どのように働くか。実際に体験した私は、難しいと思うことがたくさんありました。

私の体験から一例を挙げます。年少で入園して初めての雨の日。妊婦だった我が家は、いつも通り夫が、幼稚園へ送り、仕事へ出かけるつもりでした。幼稚園に着くと「レインコートは預かる場所がないので、持ち帰ってもらっています」とのこと。これまで3年間(0~2歳児まで)保育園に通わせていた我々は驚きました。乗車率170%程度のメトロで出かけ、いわゆる「会社」ではなく、外の打ち合わせを回る夫は、濡れたこどものレインコートを終日持ち歩くのか?という課題を目の当たりにしました。そして迎えは私(妻)が担っていたので、レインコートはもうひとつ必要ということになりました。

このようなフローは園によって異なりますし、年々ルールも変わっています。しかし、この例のように「母親が送迎を担い、自宅との往復をすること」が前提とされている暗黙のルールが、幼稚園にはたくさんありました。

そして区立幼稚園は「お弁当」です。その内容も細かくご指導いただけます。

「保活座談会」でも「幼稚園はどうでしたか?」「仕事を続けたいけれども、幼稚園に入れたいのです」といったご相談を多く受けています。幼稚園を希望したら、フルタイムの仕事は諦めるのでしょうか。

利用者ニーズと区が理想とする保育・教育をより近づける、そんな話し合いの場をまず持つことができたらと思います。

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