いつもありがとうございます 都議会議員の高橋まきこ です。
昨年度となる令和6年度の決算審議を行う、特別委員会に委員として出席しています。私の担当は「各会計決算の第1分科会」です。「総務局」を担当し、人権部の「性犯罪・性暴力被害者ワンストップ支援事業」について質問をしました。残念ながら、私の身近にも、子どもたちの身近にも、こうした被害の報告があり、予防はもちろん、支援の重要性を実感しています。「日本版DBS」といわれる「こども性暴力防止法」への準備や取り組みが迫られる中、今あるワンストップ支援について改めて確認しました。
※まきこの質疑応答は 都議会ホームページ から、アーカイブを視聴いただけます。
【性犯罪・性暴力のこと】
性犯罪・性暴力による被害は、年齢・性別に関わらず、誰にでも起こりうるものです。警察庁の統計によれば、令和6年、都内の性犯罪の発生状況は、不同意性交等の認知件数は592件、不同意わいせつの認知件数は791件と、いずれも令和5年より増加しています。被害者は、被害直後、誰にも相談できない、どうしたらよいかわからないなどの状況に陥ることが多く、被害者に寄り添った支援を行うことが重要です。
【東京都性犯罪・性暴力被害者ワンストップ支援センター】
24時間365日体制で相談を受けていて、令和6年度の相談実績は6,564件(のべ)とのことです。被害直後から、相談・医療・精神的ケア等につなぎ、専門の支援員や被害者支援コーディネーターによる対応が、相談される方の信頼を得ています。身近な地域で迅速に診療を受けたり、継続的に心のケアができる機関につなぐ点はとても重要な支援です。
・産婦人科の協力医療機関と連携
・カウンセリングや、診察や投薬が必要な場合には、精神科への同行支援
・新たに精神科の協力医療機関と連携を開始
・都は、区市町村等の関係機関と連携
・性犯罪・性暴力被害者支・援コーディネーターを配置
・生活面の支援を担当する区市町村を対象とした研修を実施
【こども性暴力防止法へ向けて】
ちょうど10月30日に「こども性暴力防止法施行ガイドライン(素案)一部」の検討などが公表され、体制づくりとその具体的な取り組みに注目が集まっています。東京都でもどんな体制づくりで、法を形骸化させないために取り組むのか、重要な局面が迫っていると感じています。安全確保措置などの求められる対応については、今ある支援センターのスキームに学ぶ点も多いと捉えています。※こども性暴力防止法施行準備検討会
子どもも含む、性犯罪・性暴力被害者支援や、起きないための予防に活かされるように、ノウハウの展開にも期待して質問をしました。これからも取り組みます。秋のこども月間に、思いと願いを込めて。
