いつもありがとうございます 中央区議会議員の高橋まきこ です。
親子子育て応援ラボ のメンバーにて、江戸川区の児童相談所を視察しました。初めて区が児相を設置したのが江戸川区です。東京都の水道局の用地を買い受けて設立した、とのことで、中央区のあの地も子どもたちに活かせないものか、と想像しました、笑。
【区が児相を設置するとよいこと】
・担当の一元化、相談のワンストップ
どこに相談したらよいかわからない
窓口のたらい回しにあう
といったことをなくすことができるとのことでした。江戸川区の児相には子ども家庭支援センターも含んでいます。これにより、担当や支援の方向性を一元化することができるということでした。
・情報アクセス
住民基礎情報に直接アクセスできるために、対応が早いとのことです。
・地域や学校・保育所等との連携が強い
通報件数に占める「警察から」の割合が35%と低くなっています。都児相ではおよそ50%程度が警察からの通報のため、これと比較して「近隣の区民」や学校等の施設からの通報が占める割合が多いと言えます。
・子どもからの相談を受けやすい
窓口がわかりやすく身近なため、子ども自身からの相談があるという点が特に魅力的だと思いました。児相開設後すぐにLINE相談も開始し、子どもの相談も積極的に受けています。
【江戸川区の子ども見守り訪問事業】
児童虐待予防において「未就園」で保護者以外に社会とのつながりがない子どもへの対応が重要となります。そのため未就園児家庭へは「訪問」が極めて重要です。3歳未満の子どもがいる家庭に向けた家事、育児サポート「えどがわママパパ応援隊」の担い手は300名が登録しているそうです。この支援者集めや研修などはパソナライフケアに委託しているため、民間だからできる広く伝わりやすい公募や、多様な研修形態などがあると思います。
【子どもの声を聴く覚悟、アドボカシー】
江戸川区には子どもの権利条例があり、「未来を支える江戸川こどもプラン」という素晴らしい計画があります。これには子育て当事者のみならず、広く区民の役割も示されています。子ども関するアンケート調査、意識調査も当事者のみならず、広く調査し、公開しています。こどもプランでは、このように始まります。
「江戸川区のすべての子どもが健やかに成長でき、子どもの最善の利益が実現されるまちづくりを目指していきます」
さらに「人材育成や地域での子育てに関わる人を支援する仕組みを充実させて、社会全体での子育て環境づくり、地域共生社会づくりを進めます」と明確に示されています。
江戸川区ではなぜここまでできるのか?
前区長、現区長が教育長経験者で、子どもたちへの思いが強くある、というお話もお聞きします。
中央区の子ども子育て会議や、子育て支援事業計画では不十分だと思っています。何から始めることができるのか。とても遠くに見える背中を見つめながら、足元の課題に立ち向かいます。
視察に協力くださったみなさま、本当にありがとうございました。