銀座や築地 歩き回りたくなるウォーカブルなまち 高橋まきこ一般質問

いつもありがとうございます 都議会議員の高橋まきこ です。

12月10日の都議会、一般質問の質疑応答から「知事答弁」、都知事にいただいた回答についてレポートします。この4年間、中央区のまちづくりを議論していくにあたり、まず、この視点について目線合わせをしたいという私の希望がありました。

★高橋まきこ 都議会一般質問のアーカイブは こちら からご視聴いただけます(令和7年第4回定例会 > 一般質問)ぜひご視聴ください。みなさまからの感想もお待ちしています。

【人が中心のまちづくり】
銀座・築地という私の地元、京橋地域のまちづくりから質問をしましたが、都のこの考え方は、点ではなく全体の線としてのつながりを示すもので、日本橋や月島、勝どき、晴海と各地へのつながりを考えていく上で、重要な視点です。

<問>高橋まきこの質問
銀座や築地地区の周辺ではウォーカブルなまちづくりに資する様々な取組が進められていることから、築地まちづくりにおいてもそれらと連携し、エリアが一体となって歩行者ネットワークを形成していく必要があると考えますが、知事の見解を伺います。

<答>小池百合子 都知事
築地まちづくりについてでございます。活力や賑わいのある都市を実現するためには、東京ならではの個性や魅力を生かし、歩き回りたくなる、訪れたくなる空間を創出していくことが重要です。
多くの都民や国内外からの来訪者が行き交う銀座や築地にかけてのエリアでは、人中心の魅力あふれる空間に再生するKK線や高速道路上部を、緑豊かな空間として活用する、地元中央区の構想など、ウォーカブルなまちづくりに向けた取り組みが進んでおります。
築地まちづくりにおきましても、こうした取り組みと連携し、回遊性向上に資する歩行者ネットワークを創出してまいります。人が主役となるまちづくりを推進し、エリアとしての価値を向上させながら、多くの人を引きつけてやまない都市の実現を図ってまいります。

【KK線とつながる】
11月20日の都議会、都市整備委員会にて、私からKK線のこれからについて確認しました。本年4月に自動車専用道路は廃止され、歩行者空間として生まれ変わったところです。新京橋と新橋を両端としており、有楽町駅、新橋駅との連続性が歩行者ネットワーク形成において重要となります。築地市場跡地からいかにして銀座までつながるのか。現在は昭和通りを渡るところに難しさがあります。大江戸線築地市場駅前から銀座・新橋といったKK線の出口方面へ向かう際、昭和通りには大きな高架橋が2つとなっています。(ときめき橋と蓬莱橋)このつながりをいかにしてKK線につなげていくのか、注目しています。


【問】KK 線の出入口である縦動線をどのように整備するのか
【答】
・ KK線の縦動線は、有楽町駅や銀座駅に近い数寄屋橋交差点付近、新橋駅に近い土橋入口付近など、計 5 か所の整備に向けて検討調整。主要な道路や地下の歩行者空間、駅からのアクセスなどを勘案し配置するとともに、視認性やデザイン性にも配慮した整備を図る
・ さらなる利便性の向上等の観点から、周辺開発との連携も含め、縦動線の追加についても検討調整

【問】地元からは、大型イベント以外にもKK線を地域で利活用できないかという要望があります。地域と一体となったKK線の利活用については、どのように取り組むのか。利活用において課題となる暑熱(しょねつ)対策についても合わせて伺います。
【答】
・ 本年 4 月に策定したKK線再生に向けた利活用方針では、工事着手までの期間及び整備中も活用し、KK線の新たな価値や魅力の創出に資する利活用の方法等を検証。現在、東京高速道路(株)において地域行事との連携や上部空間を地域住民等に利用していただく取組などを実施
・ 暑熱対策についてはミストの活用など、本方針に基づく技術検証として実施

【築地川アメニティ基本構想】
中央区の計画として、首都高速道路の上に蓋をして歩行者空間を拡張する取り組みがありますが、これも全面のフタとはならないため、ウォーカブルの範囲を疑問視する声もあります。

参照:首都高速道路資料

【築地一丁目地区 都市再生プロジェクト】
先日、内閣府にて開催されました「国家戦略特別区域会議」にて、民間事業者による再開発である、築地一丁目地区が「都市再生プロジェクト」に新たに追加されることとなり、築地がさらに注目を集めています。日本文化の国内外への発信力強化、回遊性向上に資する歩行者ネットワーク整備や銀座と築地をつなぐウォーカブルな空間、子どもから高齢者まで多世代が地域で安心して暮らし続けられるまち、がコンセプトとして示されています。こちらとの連携も、築地の面的整備として重要な点となってきます。

<まきこの視点>今回の質疑応答で都知事から確認ができた「人中心のまちづくり」「歩き回りたくなる空間創出」は、再開発の点を線でつなぎ、面的に整えていく、これからの方向性として大変重要です。これからの都議会の政策提案に活かしてまいります。

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