中央区長は区の教育をどのように考えているのか

いつもありがとうございます 中央区議会議員の高橋まきこ です。

本日、本年度1回目となる「中央区総合教育会議」が開催され、傍聴しました。中央区長と、中央区の教育長、中央区教育委員会の4名による意見交換の場であり、貴重な機会です。本年度は中央区教育振興計画の改訂が予定されているため、本日の議論はこれに影響を与えるものとなります。私は区長から教育について語られる、貴重な場を楽しみに傍聴しました。計画は10年に渡るもので、5年で見直しをします。2020年の計画から来年で5年となるため、今年に見直しをまとめます。以下に本日のお話から聞き取った私のメモを共有します。

【区長の教育への思い】
「子どもたちが運動を通して自分を見つめ直す機会がもっとあってもいい」

教育は主に「教え込む」ものと、「体得する」ものの二分されていると捉えているそうです。その上で、体得するための機会を増やすことに注力していきたいという意思を表明されました。社会人になるための道のりにおいて貴重なことと説明されました。自己調整力や非認知能力をいかに伸ばすかと考えると、多様な経験が大切と考えるとのことです。

子どもたちが自分の特性を理解して、自分の居場所を見つける、fitする場を置いてあげたいとの考えを明らかにしました。運動などの機会はもっと選択肢があってもいいと思うとのことです。運動場を他区と連携してもっとつくっていき、子どもたちが喜ぶ場をつくっていきたいとのことです。

AIはもっと使っていくべきだと思うが、一方でスクリーンタイムが長くなってしまう問題もある。晴海図書館に感動した。輪読会を開催し、子どもたち同士で意見交換をするといいと思っているといった思いも伝えていました。

【教育委員から区長へ】
・教育委員A「人権、道徳、いじめ」
人権教育では、主体的に考える場をつくることが大切だろう。道徳では、内省から自己を確立し、自分と向き合う時間を。いじめ予防は、自分も相手も大切にすることが大切。

・教育委員B「ICTの活用」
さらに拡大していく中では、情報モラルが重要。AIの得意分野でさらに活用して取り入れることになるが、活用ルールを待ちつつ、使えるところから使うのがよいのではないか。技術の活用が教員の働き方改革、負担軽減に資するものとなっている。

・教育委員C「不登校」
出現率が、中央区では小学校で1.22%、中学校で6.8%(1クラスに2人)居場所づくりと教育機会の確保が重要で、対策の強化には専門職が早期に関わることが重要。公立のフリースクールもあるが、中央区はわくわく21(適応教室)の機能を拡充しており、これでいいと思う。体験的な活動と成功体験の積み重ねが重要。校内別室登校が昨年から始まり、中学校全校で実施され、既に効果が出ている→小学校全校に展開を小学校ではプレディやプレディプラスを活用した居場所の検討を。

・教育委員D「読解力の育成」
正しく説明して理解を求めるには読書が必要。子どもが読書が好きになるかどうかは親次第。

【中央区教育長の総括】
自己調整力は3~5歳で伸びるため、幼児教育から子どもたちの力を育てたい。文武両道においては、スペースの不足があるが、可能な限り、様々な施設を使いたい。

<高橋まきこの感想>
多様な経験と機会の確保に共感するものの「国立競技場の競技会」や柏学園の宿泊など、単発について「機会がある」という点はモヤモヤが残ります。子どもの成長には日常がとても大切で、1回でも貴重な機会ではありますが、大切な体験や、区長がおっしゃる「体得」のためには、日常的な経験やその場が必要だと思います。

中央区と中央区教育委員会が連携し、意思疎通を図っていくとのことなので、引き続き、本日の論点の実現を注視していきます。

私のモヤモヤは残りました。それは家庭の取り組みが大切と言いつつ「お母さん」と特定して話す区長や委員の発言です。子どもへの教育はお母さんだけに求められるものなのでしょうか。親や性別を特定することなく、多様な関わりで子どもたちがのびのびと学び、育つ環境整備に努めたいと思っています。みなさまはどんなご感想をもちますでしょうか?よかったらお聞かせください。

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中央区「区長への手紙」へ伝えて直接返答を求めることができます。高橋まきこはホームページ公開後に全て拝見しています。共感したものを議会でも取り上げています。

★高橋まきこの活動がわかる政策レポート集は コチラ

★高橋まきこ中央区議会一般質問ダイジェストは コチラ

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