いつもありがとうございます 中央区議会議員の高橋まきこ です。
卒業や成長に伴って着られなくなった区立学校・幼稚園の標準服・園服を回収し、クリーニングや補修を行った上で、クリーニング等の実費相当額で譲渡する「中央区標準服等リユース事業」が始まりました。りゆぽ~とという愛称です。
【リユースの流れ】
■リユースに出す場合「寄附する」
各校、各園に設置された「回収BOX」に袋に入れた衣類を入れる。回収は既にスタートしています。
■譲渡会「購入する」
クリーニング等の実費相当額の負担で、購入いただきます。9月から、月に1回譲渡会が開催される予定です。詳しいフローはこれからのご案内となります。
【対象について】
対象となる園・小学校・中学校は 区のホームページ からご確認ください。対象幼稚園・小中学校で指定している園服・標準服が対象となり、体操服や、一般に流通しているものは対象外とのことです。ご確認の上、回収にお出しください。
【環境省のモデル実証事業】
環境省によるモデル実証事業に採択されたため、環境省の技術的・財政的な支援を受けて評価・検証などを行い、その成果を広く発信し、他の地域への普及展開に寄与すると示されています。(令和6年度 使用済衣類回収システム構築に関するモデル事業)モデル実証事業は12月20日までで、400万円を上限に支援金があります。実証事業終了後も、リユース事業は継続するとのことです。
【課題を考える】
・リユースできる衣類の割合
多くの衣類が出されている一方で、どの程度がクリーニング等でリユースできるのかは課題のひとつと言います。現場にお話を伺うと、特に小学生の標準服の劣化は激しく、リユースできない服の方が多いのではないか、という懸念の声もお聞きしました。
・回収や作業の負担
作業の人材に限りはあり、大量の回収は重く、負担が大きい作業とのことでした。その仕分けの作業量も膨大なので、その負担に見合うリユースとなるかが重要だと感じました。さらにはクリーニングにかかるコストが年々高くなる中、どのような予算規模で継続できるのかは注視すべき点です。
・盗難対策
標準服を故意に持ち去る方は全国のどこにでもいるそうで、この対策が重要です。
【よりよい運用を考える】byまきこ
・回収ガイドライン(基準)を設定して声かけをする
リユースできる基準を明確に示し、確認してからBOXに入れてもらうフローが効率的かもしれません。リユースは無理(落ちない汚れや大きな破れなど)とガイドラインに合わないものは、これまでのPTAの回収おゆずりBOXで、無償でおさがりにしていくなど、段階を設定した循環が望ましいかもしれません。
・回収拠点を増やす
区内ではお住まいと通う園や学校が離れているケースもあり、回収拠点がより身近にあることも有効だと思います。盗難対策として人目があるところとすると、例えば区役所や各地出張所などのロビーなどが区の政策に関心をもつきっかけ(行政機関に立ち寄る)としてよいかと思います。
みなさまの園や学校のBOXはどこにあるか、ご覧になりましたか?感想やご意見など、ぜひお聞かせください。
<まきこ’s eye>
私の大学の卒論テーマは「循環型社会の構築」でした。もう20年以上も前のことですが、今なお、当時に語った理想に悩んでいることを、エモいと言うのかな。
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