少年事件は個別性が高く変化「普通の子」に迫る犯罪リスク

いつもありがとうございます 中央区議会議員の高橋まきこ です。

中央区青少年問題協議会に、本年度、区議会議員として委員出席することとなりました。初回の協議会にて「中央区青少年健全育成基本方針」や本年度の計画等の報告と承認がありました。私からは「高校生が中央区で参加する機会が少ない」ことを意見させていただきました。

【青少年の現状と課題】
・青少年とは?
中央区の方針では主に小学生、中学生、高校生世代(6~18歳未満)をターゲットに方針を定めているとのことでした。少年法では少年を20歳未満、児童福祉法では児童を18歳未満と、それぞれに異なる現状があります。近年の「若者支援」では29歳以下、としているものも多く、難しく感じています。

・青少年の98.5%がインターネットを利用、そのうちスマホは81.8%
利用の低年齢化、長時間化が進行している
有害情報や危険なサイトにつながりやすい
SNS等によるいじめや「自画撮り被害」、誘拐に巻き込まれるリスクが高まっている

・成年年齢の引き下げ
18歳への引き下げにより、家の賃貸やローン、各種契約を保護者の承諾を得ずに結ぶことができることにより、消費者トラブルに巻き込まれる懸念も拡大しているとのことです。

【少年事件の概況】
会議の報告として、東京家庭裁判所の少年係から近年の事件について教えていただきました。

・事件数は半減している(H24とR3の比較)
・犯行の中身が変化している(集団非行は少なくなっている、不登校・ひきこもりへのシフト)
・中央区在住の少年件数は、極めて少ない

・大麻の増加→スマホやSNSで入手しやすくなっている
・オレオレ詐欺への関与→強盗に変わりつつある
・性非行の増加→盗撮、裏アカウントへのわいせつ投稿

規範意識の希薄化、罪悪感の欠如、自己抑制力やコミュニケーション能力の低下を招き、犯罪の被害者や加害者になってしまうこともある、とのことにハッとしました。「普通の子」に手を伸ばす犯罪の増加は、私自身、高校生や中学生、小学生の子どもと暮らしていて、身近に危機感が迫る思いです。教育の機会やその充実、若者の地域の居場所についても、引き続き取り組みます。

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