都立高校の入試改革「新たな選抜」も 内申点や調査書の課題を考える

いつもありがとうございます 都議会議員の高橋まきこ です。

先日の都議会、一般質問にて、都民ファーストの会、山田ひろし議員から、都立高校の入試に「抜本的な改革を行うべき」と追及がありました。東京都教育委員会は「新たな選抜」にも言及しました。

【課題】
「高校入試は内申点」と言われる程、中学校の学校の成績と内申点によるところが大きく、その妥当性や公平性、透明性が問われてきました。主な課題は以下の3点と、質問にて取り上げられました。

1)都立高校における内申点の評価
一般入試で約3割が合否判断に用いられる(学力検査との配点が3対7で固定)
実技4科目の配点が2倍の配点

2)不登校の生徒

3)発達に特性がある生徒

都教委の入学者選抜検討委員会特別部会等においても「不登校生徒、発達障害等のある生徒の調査書について、評価が低くなるのは否めない実態がある」と指摘されています。

小学生の保護者「内申点が3割で、しかも実技科目が2倍の配点では、発達障害と診断されたうちの子は絶対対応できない。無理して中学受験をさせた方がいいのだろうか」

中学生の保護者「学校の内申点の基準が不明確でよく分からない。こんなことなら頑張って私立中学に入れておけば良かった」

こうしたお声が中央区でもよく話題にされ「私学助成もあるし、ちょっと経済的に無理をしても私立に行かせた方が安心かな」と判断されることも少なくありません。

山田議員は「今の入試の仕組みが、生徒・保護者を追い込んでしまっている面があることを真摯に受け止め、不断の見直しが必要」と言及しました。その上で「内申点や都立高入試への疑問が公教育への不信に結びつき、必要以上に中学受験熱と教育費の高騰を招いているのではないかと危惧しています」と述べました。

【都教委のこれからの取り組み】
この質問に対して東京都教育委員会は、以下のように答えました。

・都立高校の入試制度を適切に作り上げる事は重要

・困難を抱える子どもたちが増える中、生徒へのきめ細かい教育を来年度から深沢高校で開始する。この高校入試で、学力検査と調査書に関する新たな選抜の方法を導入

・今後、入試制度に反映する研究を着実に進める

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<高橋まきこの思い>
内申点を確実に取れる子どもは、授業態度が良く、欠席がなく、提出物にヌケモレがなく、一般的に「きちんとした子ども」であると、保護者らは言います。それは一面的という意見もあります。例えば、部活の引退後である2年生の後半から「取り戻す」ことは難しくもあります。そして不登校の子どもにも、凸凹を特性とする子どもにも、多様なチャンスがあり、都立高校が選択肢となるようなしくみは、公立の学校としては必要だと思います。まずはモデル校ができる一歩に期待をしますが、どこに住んでいても、こうした選択肢を選べることが重要です。チャレンジスクールも重要ですが、その中間的な位置づけも必要だと思います。これからもこの点は確認していきたいと思っています。山田都議の質問に大きな学びの機会をいただきました。ありがとうございます。

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