いつもありがとうございます 都議会議員の高橋まきこ です。
学びの多様化地方議員連盟 にて、つくば市を訪問し、五十嵐市長から直接、子どもたちへの思いと共に、本気のお取り組みをお聞かせいただきました。心から感動しましたし、国予算の活用や、県との連携など、正面から確実に取り組む政策にも大きな学びがありました。全国的に不登校の児童・生徒数は増加傾向にあり、中学校では2割の生徒に影響していると言われています。つくば市では様々な取り組みから、ここ2年間はわずかに減少傾向となっています。
【市長も教育もひとつになって】
市長が教育に関わることは、どの自治体でも首長部局と教育部局と呼び、実態としては難しいとされています。つくば市は「一人ひとりが幸せな人生を送ること」を最上位の目標とした「つくば市教育大綱」を、令和2年(2020年)3月に策定しています。とにかくこの目標を達成するのだ、という強い覚悟が、市長をはじめ、教職員のみなさまに浸透していることがわかりました。教育総合会議を月に1回開催し、スピード感ある体制づくりに注力しているそうです。びっくり。

【不登校に正面から取り組む】
・不登校に関係のない子どもはいない
数字で分けず、全ての子どもに居場所を、そして大人の寄り添いを実現する、その覚悟を聞きました。
・全校に「校内フリースクール」を設置
市内の小学校・中学校、義務教育学校60校全てに「校内フリースクール」を設置し、そこで学んでも教室に戻っても、またフリースクールに行っても、行き来できる環境を整えた、とのことです。いずれも出席としています。利用者数は年々増加しています。
・まず居場所をつくる
これは私が不登校の保護者のみなさまから求められてきたことですし、心から共感します。居場所をつくってから考える、でないと間に合わないのです。保護者が仕事を諦める前に。
・いつも同じ大人がそこにいる
子どもたちの安心のためには、これが重要だとのことです。不登校に関わる事業に予算をかけるなら、同時に人も置く、ことが欠かせないと、おっしゃっていました。
・民間フリースクールとも一緒に
利用費の助成金(最大で月に20,000円)と、運営事業者への補助を組み合わせ、民間フリースクールも連携して活用していく、と市長はおっしゃっていました。その情報提供も積極的に行う、とのことです。
【特別支援や外国籍ルーツもしっかり支える】
みんなが幸せになる、特別支援教育を目指すとされています。
・小学校全校に情緒学級を配置、165学級
・知的特別支援学級は85学級
・LD・ADHD通級は7学級
・情緒通級は9学級

<まきこ’s eyes>
私たち議員の心に残る、市の教職員のみなさまの思いとして「考える時間がもっとほしい」という言葉を聞かせていただきました。これは「もっとできることがあるはず」「もっと考えてアウトプットしたい」という意思からくる言葉だと思うので、そのことが素晴らしいと思いました。一人ひとりのその思いが、チーム力を高め、つくばの子どもたちにも浸透しているのだと思います。
今回は詳しくお聞きできませんでしたが、ユースクリニック「青のカフェ」もステキな取り組みで、ぜひ視察してみたいと思いました。
居場所をつくってから、子どもたちと対話をしながら考える。
話を聞いてもらえる実感によって、つくばの子どもたちは幸せを実感しつつある、のではないでしょうか。つくば市のみなさま、本当にありがとうございました!

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